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ラジオ体操

旬のもの 2023.08.19

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もうすぐ8月が終わるというのに、相変わらずうだるような暑さが続きますね。

少し歩くと汗が吹き出すので、外に出るのもおっくうになる。さらに、クーラーが効いた部屋で過ごす快適さを知ってしまうと、ますます動きたくなくなります。しかし、身体というものは甘やかしすぎてはいけません。適度に動かしておかないとあっという間になまってしまうもの。

負荷なく、いつでもどこでも手軽にできる運動で身体を動かしたい。
そんなわがままを叶えてくれるのが、今日のテーマ「ラジオ体操」です。

“ あ〜た〜らしい朝が来た♪ ”

おなじみのあのイントロを聴くと思い出す光景があります。
それは、小学生の頃の夏休み。
毎朝、早起きして地域主催のラジオ体操に出かけるのが日課でした。

まだ眠い目をこすりながら近所の広場へ。
シーンと寝静まる町を歩くのは、いつもと違う世界にいるようでワクワクしたものでした。

スタートの時間が近づくと近所の人がわらわらと集まってきて、挨拶をしながらそれぞれの定位置につく。ぴったり6時30分になると、あのお馴染みの音楽がラジカセから鳴り響き、音楽に合わせて身体を動かす。当時はまだ手順がうろ覚えだったので、キョロキョロと大人の動きを見ながら一緒にやっていたものでした。

終わったら、首にぶらさげたスタンプカードにハンコを押してもらうのもうれしいひとときでした。集まったらなにか景品がもらえるなど、特別なことはおそらく無かったのですが、貯まるスタンプを眺めるだけで達成感に満たされた記憶があります。

ラジオ体操の歴史をたどってみると、日本ではじまったのは1928年。
簡易保険局を中心に日本放送協会や文部省らの協力のもと「ラジオ体操第一」がつくられ、翌年には全国放送によって広まっていきました。番組は好評で、数年後には「ラジオ体操第二」、「ラジオ体操第三」とつくられましたが、第三は動きの難しさや戦後の混乱によって短命に終わり「幻の体操」といわれているそうです。たしかに第二までは覚えているけれど、第三は馴染みがないような気がします。

..と、この文章を書きながら、どうやら肩や腰がこってきたので久しぶりにラジオ体操をやってみました。第二まで通してやってみたら、ハァハァゼェゼェ。

毎回思うのですが、ラジオ体操は一生懸命やるとだいぶいい運動になります。しかも、音楽さえかければできてしまうのがいいところ。解説が丁寧でわかりやすく、いつも忘れたときに「深呼吸!」といってくれるのでありがたいなぁと感心してしまいます。身体が覚えていて自然と動くのも、なんだか体操文化が染みついているようでうれしいですね。

これからだんだん涼しくなり、身体を動かしやすくなる季節がやってきます。
ラジオ体操の力を借りて、今日も元気に健やかに過ごしていきましょう。

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高根恭子

うつわ屋 店主・ライター
神奈川県出身、2019年に奈良市へ移住。
好きな季節は、春。梅や桜が咲いて外を散歩するのが楽しくなることと、誕生日が3月なので、毎年春を迎えることがうれしくて待ち遠しいです。奈良県生駒市高山町で「暮らしとうつわのお店 草々」をやっています。好きなものは、うつわ集め、あんこ(特に豆大福!)です。畑で野菜を育てています。

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