こんにちは。和菓子コーディネーターのせせなおこです。
1番好きな和菓子はなんですか?と聞かれると、迷わず「大福です!」と答える私ですが、実は隠れファンな和菓子があります。無性に恋しくなるお饅頭、今回の主役の黒糖饅頭です。
黒糖饅頭はその名の通り生地に黒糖がはいったお饅頭。黒糖が奄美大島で作られることから”大島饅頭”と呼ばれたり、千利休の名前にちなんで”利休饅頭”とも呼ばれています。昔は白い砂糖がなかなか手に入らず、黒糖を使って作られ、その名残として黒糖饅頭が名物となっている地域もあるようです。また、温泉地で見られる”温泉饅頭”も群馬県の伊香保温泉の色を表現するために黒糖が用いられ、これが全国に広まったとされています。
黒糖そのものがあまり得意ではない私は、黒糖饅頭も食べず嫌いとまではいかないものの、好んで食べることはあまりありませんでした。しかし、今では大好物。私が好きになるきっかけとなった黒糖饅頭があります。
それは、日本三大饅頭の一つである福島・柏屋の”薄皮饅頭”です。友人が茶道をやっていた時の定番のお菓子だったようで「思い出の味で大好きなの!」と紹介してもらったのが薄皮饅頭との出会いでした。調べてみると、日本三大饅頭というなんだか有名なお饅頭のよう。正直食べる前は「他のお饅頭と何が違うんだろう?」と半信半疑でした。
しかし、この薄皮饅頭、口元に近づけた瞬間ふわっと黒糖の甘く濃い香りが漂います。一般的なお饅頭より少し大きめのサイズ、あんこのずっしり感。なんといっても、かぶりついた時のこしあんのなめらかさと黒糖生地とのマリアージュ。黒糖饅頭ってこんなにおいしいの!?衝撃的な出会いでした。
そんなわけで、黒糖饅頭の虜になった私は、黒糖饅頭を見つけると必ず買うようになりました。いろんな黒糖饅頭を食べていくと平べったいもの、生地がむっちりしているもの、ふわふわのもの、色も薄い茶色から濃い茶色まで、同じ黒糖饅頭といってもお店の数だけ種類があり、それもまた新たな発見でした。さらに共通しているのは、どの黒糖饅頭も「食べると元気になる」ということ。
黒糖は白いお砂糖に比べてビタミンやミネラルが豊富。なるほど、食べたら元気になるのも納得です。みなさんのお気に入りの黒糖饅頭もぜひ教えてくださいね。
写真提供:せせなおこ
関連する商品 RELATED ITEMS
-
【2025年】にっぽんのいろ日めくり
3,300円(税込) -
【5種セット】暦生活スケジュールシール (行事・祝日・二十四節気・七十二候・月の満ち欠け)
1,375円(税込) -
【2025年】縁起のいい日手帳 マンスリー
1,320円(税込) -
【2025年】旬を味わう七十二候の暦
1,815円(税込) -
【2025年】花の日めくり
3,300円(税込) -
【2025年】朝の日めくり
3,300円(税込) -
【2025年】月と暦 日めくり
1,210円(税込) -
[月]スケジュールシール
275円(税込) -
予約販売【2025年】旅する日めくり ~365 DAYS JOURNEY~
1,980円(税込) -
予約販売【2025年】俳句の日めくりカレンダー / スタンド付
2,200円(税込) -
[お月くんといっしょ] 刺繍トートバッグ
1,990円(税込) -
予約販売【2025年】旬を味わう七十二候の暦
1,815円(税込) -
くみひもブックマーカー(金色・真珠色・紅梅色・紅色)
1,100円(税込) -
書籍「日本を味わう 366日の旬のもの図鑑」
2,860円(税込) -
書籍「草の辞典 野の花・道の草」
1,650円(税込)