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日本酒

旬のもの 2024.11.30

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こんにちは。巫女ライターの紺野うみです。

皆さんにとって、もっとも身近なお酒はなんですか?
自分が好きなもの、家族や友人がよく飲んでいるものなど、さまざまかと思います。
ひとくちにお酒といっても、その種類には実に多くのものがありますが、その中でも日本ならではのお酒として「日本酒」というジャンルがあります。

日本酒は米・米麹・水を主な原料とし、発酵させ、こして造られた「清酒」と呼ばれるものの一種。

清酒の中でも「日本酒」と呼べるのは、①原料であるお米が国内産であること②国内で造られたものであること、という二つの条件を満たしているものだけを指します。
つまり、素材も生まれも純粋な「日本産」のお酒だけが、その名前を特別に名乗ることができるというわけですね。

日本における起源は、さかのぼれば縄文時代から弥生時代の頃とも言われており、人の暮らしの中で長い歴史とともに受け継がれて続けてきたことが分かります。

それにしても、お酒の世界は奥が深いもの。
ほんの少し掘り下げて調べるだけでも、多くの種類や分類方法があります。
清酒の中でも、酒税法によって定められた条件を満たしている「特定名称酒」には、米・米麹・水のみで造られるものと、米・米麹・水に醸造アルコールを加えて造られるものがあります。

「特定名称酒」は、さらに細かく定められた要件によって下記のように8種類の分類に分けられるのですが、この分類に使われている名称は、皆様もどこかで日本酒に触れた際、耳にしたことがあるのではないでしょうか。

【原料/米・米麹・水】
・純米大吟醸酒/精米歩合50%以下、吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良い
・純米吟醸酒/精米歩合60%以下、吟醸造り、固有の香味、色沢が良い
・特別純米酒/精米歩合60%以下または特別な製造方法、香味・色沢が特に良い
・純米酒/精米歩合の指定なし、香味・色沢が良い

【原料/米・米麹・水・醸造アルコール】
・大吟醸酒/精米歩合50%以下、吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良い
・吟醸酒/精米歩合60%以下、吟醸造り、固有の香味、色沢が良い
・特別本醸造酒/精米歩合60%以下または特別な製造方法、香味・色沢が特に良い
・本醸造酒/精米歩合70%以下、香味・色沢が良い

日本酒の中にもこんなに細かい区分があって、さまざまな要素によって分けられているんだ……と、しみじみ驚かされます。
お気に入りの銘柄があるという方は、そのお酒がどの分類にあたるのかを調べてみると、自分の味の好みが少しずつ明確になっていくかもしれませんね。

日本酒は実にシンプルな材料であるにもかかわらず、その素材・造り方・飲み方によって、味も口当たりも全く異なる無限の広がりを見せてくれるのが魅力と言えるのではないでしょうか。
作り手の工夫以外にも、飲み手である私たちが「燗酒」や「冷や(常温)」や「冷酒」など温度による味の変化を工夫しながら楽しむこともできます。

日本で生まれ育ち、日本人であることの誇りや喜びを感じることのひとつに、お酒が好きな方はぜひ「日本酒をたしなむこと」も数えてみてはいかがでしょうか。
地域によっても、その土地で生まれたお米やお水を使った日本酒を味わうことは、その土地の魅力を感じるひとつの方法にもなることでしょう。
さまざまな日本酒を飲み比べて、自分のお気に入りを見つけて、日々の癒しやストレス解消などに役立ててみてくださいね!

巫女としてひとこと添えるなら、お好きな日本酒を見つけたら、ぜひ日頃お世話になっている神社の神様にもお供えをして差し上げてください。
神道の神様たちは、日本で生まれたお米にもお酒にもゆかりが深いものです。
氏神神社へのご奉納や、神棚へのお供えなどをすれば、きっと神様も私たちと同じようにその日本酒を愛し、楽しんでくださることでしょう。

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紺野うみ

巫女ライター・神職見習い
東京出身、東京在住。好きな季節は、春。生き物たちが元気に動き出す、希望の季節。好きなことは、ものを書くこと、神社めぐり、自然散策。専門分野は神社・神道・生き方・心・自己分析に関する執筆活動。平日はライター、休日は巫女として神社で奉職中。

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