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七草粥ななくさがゆ

旬のもの 2025.01.07

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今日は1月7日です。邪気をはらい一年の無病息災を願う「七草粥」のお話です。

春の七草である、せり、なずな、ごきょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろを入れたお粥をいただく七草粥は、江戸時代の武士にとって重要なならわしだったそうです。
それから数百年経った今も受け継がれ、お正月に食べたり飲んだりして疲れた胃をいたわってくれます。

わたしが子供の頃に食べた七草粥の思い出といえば、風邪でもないのになぜ食べるのか母に聞くと、無病息災を願って食べるのだと教えてくれました。白粥の中に野菜の葉っぱが入っていて緑が綺麗だなぁと喜んで食べていました。
その頃は七草を揃えるのは難しく、せり、すずな(蕪)、すずしろ(大根)の葉で母が作ってくれていました。

写真提供:川口屋薫

今はスーパーや八百屋さんで春の七草がパックに入ったものが売られていて便利ですね。
市場で働いていた頃はこの商品を売る立場でしたので、お店で見かけると懐かしくなります。
まだ残暑が厳しい初秋頃から、愛媛県、大分県など全国各地で栽培が始まります。それぞれの七草は栽培方法が異なることからタイミングを合わせて成長させるのが難しいそうです。

12月頭に産地から市場に春の七草パックのサンプルが届けられます。初めて見た時は、一足早く見る機会もなかなか無いので驚きました。
鮮度が良い状態のものをお店に届けるため、大晦日か元旦から4日までに一気に収穫して出荷します。産地では地元の中学生や高校生がお手伝いしたり、住民総出で収穫する所もあるそうです。
市場に入荷するのは大体年明けの初競りの日で、売るのは2日間ほど。あっという間に終わります。 
生の七草のパックをなかなか買いにいけない方や海外に住んでいる方には、フリーズドライにしたものを使われると良いかと思います。

写真提供:川口屋薫

私の七草粥はお餅入りで、やわらかくなった餅を入れてトロッとしたお粥と七草のシャキシャキ食感を楽しんでいます。お節の残り福、田作り、手作りの漬物、梅干しを添えます。

母の七草粥はいつからか干し貝柱と干しエビを入れて作るようになり、すずなとすずしろのみ入れて作ります。

地域によっても材料が異なるそうですが、みなさまはどんな七草粥を召し上がりますか?
今年も七草粥を作り、新しい年を元気に過ごしたいと思います。

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川口屋薫

料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁

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