こんにちは、昆虫写真家の村松です。
昆虫の写真を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」の運営やブックレットの制作をしています。ムシミルで検索してみてください。
冬の間は見かける昆虫が少なくなりますが、昆虫がいなくなったわけではありません。
人気のカマキリも冬の間に見ることはありませんが、冬の間をどのように過ごしているのかご存知ですか?
昆虫は種類によって冬の越し方も様々です。
そして、日本で見られる多くのカマキリは、冬の間を卵で過ごしています。
そんなカマキリの卵の話をしたいと思います。
カマキリの卵を見たことがある人は少ないと思います。
なぜなら、カマキリの卵は卵鞘(らんしょう)と呼ばれるスポンジ状の袋の中に、たくさんの卵を産んでいるからです。
その卵鞘のことを一般的に卵と呼んでいるんですね。
なぜそのような産卵をするのでしょうか?
それは、外敵や寒さ、乾燥から卵を守るためです。
交尾した成虫のメスは、スポンジ状に固まる泡のようなものと共に、卵を丁寧に産卵していきます。勝手に母の愛を感じてしまいますね。
この、カマキリの卵ですが、実は種類によって形状が少しずつ異なります。
オオカマキリの卵は釣り鐘のような形状をしています。
他のカマキリの卵も見てみましょう。
チョウセンカマキリは少し縦長の卵鞘をしています。
木の枝や幹についているのを見かけることが多い印象です。
成虫はオオカマキリとそっくりな見た目ですが、卵は明らかに形状が違うので面白いです。
ハラビロカマキリの卵鞘は俵型で、オオカマキリよりも小ぶりです。
成虫もオオカマキリなどより小さいので、卵も少し小さくなった印象です。
3cm程度のヒメカマキリは、日本で見られる種類の中ではかなり小さいです。
卵の大きさもそれなりで、知らないとカマキリの卵と気づかないかもしれません。
このように、冬の時期は卵で寒い季節を乗り越えているんですね。
そして春になって暖かくなると中から幼虫が出てきます。
観察のために家の中に置いておくこともあると思いますが、室内は外よりも温かいのでおすすめできません。
2月とかのエサの準備も大変な時期に幼虫が出てきてしまうことがあるからです。
寒い場所で管理しましょうね。
冬は、昆虫の気配を感じにくい季節ではありますが、このようにいろんな場所で春が来るのを待っています。
この時期のお散歩でも、カマキリの卵を見つけたらどんなカマキリの卵なのか観察してみてくださいね。
写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
