こんにちは、昆虫写真家の村松です。
春先から現れるクマバチという昆虫をご紹介します。
キムネクマバチとも呼ばれ、胸が黄色い毛で覆われているのが特徴です。
地色が黒で、毛がふさふさしていて大きなところから動物のクマが名前の由来にもなりました。
大きなハチで、ブーンといった音が聞こえると思って見上げてみると、クマバチがホバリングしながら空を飛んでいることがあります。
体が大きいので、飛ぶときの羽音がすごいんです。
襲ってくることはないのですが、大きな羽音にびっくりする人もいるようです。
ですが、クマバチはハナバチと呼ばれる仲間でミツバチに近い種類です。
そう思うと可愛く見えてきませんか?
実際に性格は温厚で、捕まえるなどしない限りは攻撃してくることはありません。
単独で行動し、ミツバチのように集団を形成することはありません。
成虫は蜜や花粉を集めている姿を見かけます。
食事や子育てのためです。
木にぽっかりと空いた穴を見かけたことありませんか?
まるで工具であけたようなきれいな穴があいています。
実はこれはクマバチの巣で、奥までスペースが作られています。
この中で安全に幼虫が育つんですね。
木をうまく加工する姿が大工さんのようだということで、英語ではカーペンタービーとも呼ばれています。
カーペンターが大工で、ビーはハチのことです。
人工物にも穴を開けて巣を作ってしまうこともありますね。
写真は、公園の休憩場所の屋根部分で、下側に穴を開けるのは雨が入らないようにするためです。
最近では別のクマバチも見かけるようになりました。
胸まで真っ黒のクマバチです。
中国大陸の方から入ってきたと言われているタイワンタケクマバチです。
2006年に愛知県で見つかってから分布を広げています。
名前にも入っていますが、キムネクマバチと違って枯れた竹などに巣を作る習性を持っています。
竹箒などに巣を作ってしまうことがあるようで、変な穴が空いていたら注意しましょう。
暖かな日が続き、ハナバチの仲間やアブたちが色んな花に集まっているのをたくさん見かけることができるようになりました。
お散歩が楽しくなりますね!
写真:村松佳優
※日本の昆虫を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」を運営しています。ブックレットの制作もしているのでムシミルで検索してみてください。

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
