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にんじん菜にんじんな

旬のもの 2025.10.19

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今日のお話は「にんじん菜」です。「葉にんじん」とも呼ばれています。

にんじんを大きく育てるために、栽培過程で2〜3回間引き作業を行います。その間引いた葉がにんじん菜です。
収穫するにんじんの数より多い種をまくため、時間や手間がかかる間引き作業が必要になりますが、それは良いにんじんを作るためです。

にんじんは「共育ち(ともそだち)」といって、植物同士が刺激し競い合うことで生育が良くなる特徴があります。
1粒ずつではなく密に種まきすることで発芽が良くなり、その後も隣同士が接触すると葉茎の成長が抑えられることにより、しっかりと根を生育することができます。

夏以降に種まきすると、秋頃からにんじん菜が収穫できるようになり、旬の時期となります。

にんじん菜は、切れ込みが深く細い形をした葉で、とても良い香りがします。
やわらかい葉は、生のまま食べることができますので、同じセリ科のパセリのように刻んで使っていただけます。

またにんじんの成長とともに葉はかたくなっていきますので、細かく刻んで炒めたり、軽く塩茹でして和え物にされたりすると良いです。じゃことごま油で炒めて醤油、砂糖、すりごまで味付けすると、ご飯のお供にぴったりなふりかけになります。鷹の爪を入れて辛味を効かせても良いです。

塩茹での時間は30秒から1分半くらいで、葉のかたさに合わせて時間を調整してください。だし醤油やツナマヨネーズなどお好みの和洋の味付けで和え物にします。

私のおすすめは「にんじん菜の天ぷら」です。衣から口の中で広がる香りがたまりません。同じセリ科の三つ葉のように、海老や野菜と混ぜてかき揚げなどにしても良いです。

露地栽培のにんじん菜は、直売所や産直コーナーで並んでいることがありますが、スーパーなどのお店では、ほとんど見かけることがありません。一方で水耕栽培のにんじん菜は通年流通していますので、スーパーなどのお店に並ぶ機会もあります。水耕栽培のにんじん菜はとてもやわらかく、生から加熱まで幅広い料理に使えます。
にんじん菜を見かけたら、ぜひ香りを楽しむ料理を味わってみてください。

自宅でにんじん菜を楽しむ方法があります。
植物には、「茎や根の先にある「成長点」に向けて栄養分を送ると、細胞が分裂して成長します。
にんじんの「成長点」は、ヘタの部分である葉の付け根にありますので、にんじんのヘタの切り口を水につけておくと、葉がのびていきます。日当たりの良い部屋で毎日水を換えてあげてください。

珍しいにんじん菜もあります。秋にだけ入荷する京都府産の金時人参の葉付きにんじんです。とても人気があり入荷量も少なかったので、買うことはできませんでしたが、いつか味わってみたいです。

写真提供:川口屋薫

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川口屋薫

料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁

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