こんにちは、昆虫写真家の村松です。
今回紹介するのは、日本で見られるセミの中でもちょっと小型のニイニイゼミ。
小型なうえ、木の模様にそっくりで見つけにくいですが、他のセミと違った魅力があります。
ニイニイとは何かと思って調べてみると、どうやら鳴き声からつけられているようです。
「チーーー、ジーーーッ」と強弱をつけた鳴き声をニイニイと聞き取ったんですね。
7月はちょうどニイニイゼミが見られる時期。この記事を書いている間にも玄関にやってきました。
夜には光に向かって飛んでくることもあるようで、玄関の明かり誘われてやって来たのだと思います。
なんとも可愛いので、指の先にとまらせて撮影してみました。
なんとなく大きさがわかるでしょうか?
指先よりも少し大きいくらいのサイズで、ミンミンゼミやクマゼミと比べるとかなり小さいですね。
セミの仲間は透明な羽を持ったものが多いですが、ニイニイゼミは茶色い模様も入っています。
羽の全体が茶色いアブラゼミもいますが、ニイニイゼミはまだら模様で茶色いところと透明なところがあります。
指にとまらせたまま、羽の部分を撮影してみました。
近くで見ると、特徴的な模様でとてもわかりやすそうですが、木に止まってじっとしていると意外に見つけにくいものです。
最初の写真は光の当たり方やカメラのボケなどを利用してニイニイゼミがわかりやすいように撮影していますが、ふわっと光があたっているこの写真では、一瞬どこにいるのか見つけられません。
ニイニイゼミの抜け殻にはわかりやすい特徴があります。
小さくてまるっこい印象の抜け殻には泥がついています。
幼虫は泥っぽい土の中を好んでいるようで、地上に出てきたときに土がついてくるんですね。
一度、湿地の石をどけたところで幼虫を見つけたことがあります。
少し雨が降ったら水浸しになりそうな場所だったので、セミの幼虫が出てくるとは思わずびっくりしました。
かなり粘土質な環境だったので、殻に土がついているのも納得です。
乾燥した地面の多い都市部では数を減らしているようですが、自然の多い地面の残った緑地などでは見られます。
他のセミたちも出てくる季節なので、公園などでセミの鳴き声が聞こえたら、どんなセミなのか観察してみてくださいね。
写真:村松佳優
※日本の昆虫を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」を運営しています。ブックレットの制作もしているのでムシミルで検索してみてください。

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
