こんにちは。星空案内人の木原です。
夏の星座が西に傾きつつある頃、南の宙には秋の星座たちが姿を見せます。夏の星空を楽しんだ後に秋の夜空を見ていると、「あれ?星が少ない?」と感じてしまうかもしれません。他の季節に比べて明るく目立つ星が少ない秋の星空ですが、目印となる星の並びを知っておくと秋の星座探しが楽しくなります。今回は秋を代表する星の並びである、秋の四辺形についてのお話です。
秋の四辺形は、ぺガスス座の3つの星とアンドロメダ座の1つの星を結んでできる四角形です。綺麗な正方形ではなく少しゆがんでいる四角形で、ぺガスス座の胴体の部分に位置することから、ぺガススの四辺形と呼ばれることもあります。秋の四辺形を形づくる星は2等星または3等星と、決して明るくないため夏の大三角や冬の大三角ほど目立つ星たちではありませんが、秋の静かな星空の中では他に紛らわしい星もないため、その形はとても見つけやすい星の並びです。
この秋の四辺形となる星の並びを“四角”と認識したのは日本も同じで、日本各地に伝わる和名には「マスガタボシ(桝形星)」や「マスボシ(桝星)」、「ヨツマボシ(四隅星)」などがあります。地域が違っても同じように星を結んで四辺形を作ってしまうのは不思議な現象だなぁとおもいますが、実際に夜空を見れば納得。確かにこの穏やかな宙の中で星を結ぶとしたら、自然と4つの星を結んで四辺形を作りたくなる気持ちが分かります。
秋の四辺形を見つけたら、他の秋の星座を見つける手がかりになります。秋の星座は控え目な子たちが多いのか、ひっそりと輝いているため、その子たちを見つけることができた嬉しさは格別です。
まずは、アンドロメダ座。秋の四辺形にくっついているように輝いています。ペガススの後ろ足の方向に位置している、ほとんど等間隔でならぶ3つの星を結ぶとアンドロメダ座の体の部分。秋の星座神話に登場するヒロインの星座です。
次にみなみのうお座。星座名自体はあまり有名ではありませんが、秋の星空で唯一の1等星がある星座です。ペガススの四辺形の頭側の辺をそのまま宙低い方に伸ばしていくと、明るい星を1つだけ見つけることができます。その星の名前はフォーマルハウト。秋のただひとつの1等星なのに宙の低いところにあるためか、なかなかその存在に気付かれません。
秋の四辺形は、周りにたくさん秋の星座があるんだよ!と教えてくれる存在です。
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