こんにちは。星空案内人の木原です。
8月に入り、本格的に暑い夏のシーズンになりましたね。夜になればある程度涼しくなるときもあれば、昼間の蒸し暑さが残る日も。夕涼みとして星空観賞を…と気軽に言える気温ではなくなりましたが、夏の星座には名前が有名なものも多いため見応えがあるシーズンです。そんな夏の星座の代表格がはくちょう座。天の川の上を優雅に飛ぶような位置で輝くはくちょう座の名前を聞いたことがある人は多いのではないのでしょうか。
はくちょう座のモチーフになったのは、鳥のはくちょうに化けたゼウスという神様です。ゼウスは全知全能の神、この世の全てを司る大神としてギリシャ神話に登場する有名な神様です。これだけ聞くと偉大な神、という印象しかありませんが、実は大の美人好き。美しい人がいれば、神であろうと人であろうと、種族や性別も関係なく自分のものにしようとする困った神様でもあります。
日課のように天上から地上を観察していたゼウスはスパルタの国にいる王妃レダの美しさに魅了されます。ある日、レダは侍女たちを見張りにつけ、泉で水浴びをしていました。その美しさの虜となったゼウスは、はくちょうに姿を変えて泉に舞い降ります。はくちょうの優雅で美しい姿を見て、レダははくちょうをそっと抱き寄せました。ゼウスからしてみれば、願い通りになった、というところでしょうか。はくちょう座はこの時のゼウスが化けた姿がモチーフになっています。
ちなみに後日談として、レダは大きな卵を2つ産み、それらから生まれた双子がふたご座となります。人間の母親と神様の父親を持つこの双子は、悲運の人生を送ることにもなるのですが、そのお話はまたの機会に。こんな具合で、ゼウスが関わっている星座が星空にはたくさんあります。良いのか悪いのか、ゼウスのおかげでエピソードに富んだ世界が宙に広がっています。
はくちょう座自体は天の川の中に位置するとても美しい星座です。中でもはくちょうのくちばしに位置する星、アルビレオは「星の宝石箱」と呼ばれるほど綺麗な星です。肉眼では難しいですが、天体望遠鏡を通して見るとその姿に魅了されるはず。オレンジ色と青色の星が並ぶ二重星で、その色合いはトパーズやサファイアなど様々な物の色に例えられています。私だったら、地元の風景から瀬戸内ブルーとネーブルオレンジと名付けちゃいます。皆さんなら、どんな色の名前をアルビレオの2つ星に付けますか。
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