小寒
しょうかん
二十四節気 1月6日〜1月19日頃
小寒(しょうかん)とは、「寒の入り」といわれ、これから更に寒さが厳しくなるころ。小寒から節分までの三十日間のことを「寒の内」といいます。寒が明けると立春になります。
七十二候
初候 1月5日〜1月9日頃
芹乃栄
せりすなわちさかう
芹が生え始める頃。芹は春の七草のひとつで、冷たい水辺で育ちます。一箇所から競り合って生えていることから、芹(セリ)という名前になりました。
(写真提供 kusatomoさん)
次候 1月10日〜1月14日頃
水泉動
しみずあたたかをふくむ
地中で凍った泉の水が溶け、動き始める頃。まだまだ空気は冷たく、寒い時期ですが、春に向けて少しずつ動き出しています。
末候 1月15日〜1月19日頃
雉始雊
きじはじめてなく
雉が鳴き始める頃。雄が雌への求愛のしるしとして「ケーンケーン」と甲高い声で鳴きます。足の裏で震動を敏感に察知することができ、数秒早く地震を知らせることができます。
旬のもの
花
蝋梅ろうばい
寒さに強く、花の少ない冬に咲く貴重な花です。甘い香りが特徴的で、ろう細工のような花びらと、梅に似ていることから蝋梅という名前になりました。
寒さに強く、花の少ない冬に咲く貴重な花です。甘い香りが特徴的で、ろう細工のような花びらと、梅に似ていることから蝋梅という名前になりました。
木
柊ひいらぎ
葉の鋭いトゲによって、邪気を払う木とされています。しかし、鋭いトゲは老樹になると、トゲをなくし丸い葉になってしまいます。
葉の鋭いトゲによって、邪気を払う木とされています。しかし、鋭いトゲは老樹になると、トゲをなくし丸い葉になってしまいます。
魚
河豚ふぐ
この時期の河豚は、産卵前で脂がのっています。刺身で食べる場合は「てっさ」と呼ばれ、普通の魚よりも弾力があり噛み切れないため、薄く切り、ポン酢につけて食べるのが一般的です。
この時期の河豚は、産卵前で脂がのっています。刺身で食べる場合は「てっさ」と呼ばれ、普通の魚よりも弾力があり噛み切れないため、薄く切り、ポン酢につけて食べるのが一般的です。
野菜
七草粥ななくさがゆ
無病息災を願い、1月7日に春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の入ったお粥を食べます。年末年始で弱った胃を優しくいたわってくれます。
無病息災を願い、1月7日に春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の入ったお粥を食べます。年末年始で弱った胃を優しくいたわってくれます。
行事
十日戎とおかえびす
七福神の一人である「戎神」を奉る、年初めのお祭りです。参拝者は笹に小判や米俵などの縁起物をつけ、商売繁盛を願います。また、福を集める熊手やざるなども売られています。
七福神の一人である「戎神」を奉る、年初めのお祭りです。参拝者は笹に小判や米俵などの縁起物をつけ、商売繁盛を願います。また、福を集める熊手やざるなども売られています。