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霞始靆かすみはじめてたなびく

二十四節気と七十二候 2020.02.24

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こんにちは。暦生活編集部です。
今日は、七十二候の「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」という季節についてのお話です。

まだまだ寒い日がつづきますが、毎日の生活のなかでなんとなく「あ、ちょっと春っぽい」と思う瞬間が増えてきたような気がします。公園に差す日差しや、遠くにかすむ山や色あざやかな梅の花…。昔は、試験やクラス替え、入学や卒業などなにかとバタバタする春があまり好きではありませんでしたが、今は春の訪れを素直に歓迎できるようになりました。

そんな中、七十二候は「霞始靆」へ。毎年2月24日から2月28日頃がその期間にあたります。春霞(はるがすみ)がたなびき、遠くに見える山や景色がぼんやりとかすんで見えるころ。霞(かすみ)はときに幻想的な光景をつくりあげますが、視界が悪くなることもあるので注意が必要です。

そもそも、霞(かすみ)とはなんでしょうか。霧(きり)や靄(もや)とはまた違うものなのか。
漢字も似ていて分かりづらいですね。少し調べてみたので、ご紹介します。
漢字だけで霞、霧、靄と書かれていてもぱっと見て、どれがどれか迷ってしまいそうなので、全てにふりがなをふることにしました。

まず霞(かすみ)は、霧(きり)や靄(もや)、黄砂などの影響で、遠くの景色がかすんで見える状態のこと。学術的に定義されたものではなく、文学的な表現として古くから使われてきました。意外にも、霞(かすみ)は気象用語ではないのですね。主に春に使われる言葉で、俳句などの季語では春の霞(かすみ)、秋の霧(きり)というふうに使い分けられてきました。また、面白いことに霞(かすみ)は昼の呼び名で、夜になるとまた名前が変わります。夜は「朧(おぼろ)」といいます。朧月夜の「朧(おぼろ)」ですね。

いっぽう、霧(きり)や靄(もや)は気象用語で、ともに大気中の小さな水滴や微粒子により視界が悪くなる現象ですが、水平方向に見える範囲が1キロ未満の状態を霧(きり)、それ以上に見える状態を靄(もや)といいます。霧(きり)は靄(もや)よりも濃く、山や海沿いで発生することが多いとされています。ちなみに、世界的に見るとイギリスのロンドンは霧(きり)の都として有名だそうです。

靄(もや)は「雨靄(あまもや)」「朝靄(あさもや)」「夕靄(ゆうもや)」など熟語として使われています。中でも寒い冬の朝、川の上に湯気のように漂う朝靄は有名ですね。写真でしかきちんと見たことがないのですが、とても美しい光景です。

霞に霧に靄に朧。
ふりがながないと本当に頭が混乱してきそうですが、どれも綺麗で、どこか幻想的な言葉ですね。このような美しい日本語たち、できるだけきちんと知っておきたいなと思いました。

※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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