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天地始粛てんちはじめてさむし

二十四節気と七十二候 2020.08.28

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こんにちは。暦生活編集部です。
今日は七十二候の「天地始粛(てんちはじめてさむし)」についてのお話です。

ここ数日、朝目が覚めると、それまで鳴いていた蝉の代わりに、静かにやさしく鳴く虫の声が聞こえるようになりました。

日本の季節を72等分した七十二候は、「天地始粛(てんちはじめてさむし)」へ。ようやく暑さが収まってくる頃になりました。8月も最終週に入り、夏の終わりを肌で実感する季節です。毎年8月28日から9月1日頃に訪れる5日間ほどの短い季節ですが、夏と秋の間にいるような、不思議な気持ちになります。

天気図には秋雨前線があらわれ、北から吹く冷たい風をともない、日本列島に秋を運んできます。密かに楽しみにしていた秋の到来。じつは、私も、暦生活も、秋生まれ。去りゆく夏に少しだけ寂しい気持ちにもなりますが、こうやって新しい季節を迎えられること、感謝をしなくてはと思います。

この頃楽しみにしているのがぶどう。
宝石のようにみずみずしいぶどうを一粒口に放り込むと、疲れも吹き飛びます。
うちの子どももぶどうが大好きで、食事のたびに「ぶどうは?」と冷蔵庫を指差して要求してくるようになりました。

ぶどうの旬は8月から10月頃。人気の高い巨峰やデラウェアをはじめ、甲州、マスカット、ピオーネなど、日本では数十種が栽培されています。ちなみに世界では1万種以上のぶどうがあるそうです。ぶどうの甘みは吸収されやすいので、残暑で疲れが残る体にぴったりです。

ぶどうは、上部分が糖度が高く甘いので、下から食べるとだんだん甘みが増していき美味しく食べることができます。ぶどうを選ぶ時は、軸がしっかりしていて太く、実に張りがあり、白い粉をふいているものがおすすめです。

夏には夏の楽しみ、秋には秋の楽しみがあります。
読書や芸術鑑賞、スポーツ、スイーツ、紅葉狩り。
もちろん、「新しい生活様式」を守りながらになりますが、せっかく巡りくる秋を思う存分楽しみたいと思います。

※七十二候(しちじゅうにこう)は、日本の1年を72等分し、季節それぞれのできごとをそのまま名前にした、約5日ごとに移ろう細やかな季節です。

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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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