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二十四節気の味わい暦|霜降そうこう

二十四節気と七十二候 2026.10.23

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◎霜降 10月23~11月6日

土垂(どだれ) 八頭 海老芋 京芋 石川早生 大吉

芋、栗、木通

秋も深まりました。霜降は秋のさいごの二十四節気です。次に来る節気はもう立冬なのですから、ところによっては霜が降りても不思議ではありません。今のうちに冬支度を始めないといけませんね。

木々の葉も色づきはじめました。気の早いサクラやコブシはもうすっかり葉を落として裸木同然の姿です。とはいえほかの木々は、これから錦のごとく美しい彩りの紅葉、黄葉を見せてくれることでしょう。

そんな深まる秋においしいものといえば、うまみをじっくりとたくわえた各種の芋。古来より日本で食べられてきたのは里芋です。芋といえば、里芋のことを指しました。縄文中期には、中国南部を経て日本に伝わっていたといわれます。各地に特徴的な形の芋があり、味わいも違うので、この季節に食べ比べをするのも一興かと。

いっぽうサツマイモは16世紀になってから長崎や薩摩に伝わります。救荒作物として重用されていましたが、今は味わいを追求した数々の品種が出回っています。蒸してよし、焼いてよし、大学芋もよいですね。

もうひとつ、この季節に楽しみなのが木通(アケビ)です。蔓性植物で、山野の木に絡みついて成長し、実をつけます。外皮は薄紫色で、熟れると外皮が広く裂けて中の実を見せるのが特徴。

夏の間に、「あそこにあるある」と近所の林で元気そうな木通に目を付けておいて、熟れたころに出かけていきます。が、大抵はその場所には見つからず。がっくり帰り道を歩いていると、その途中の思いがけない場所で発見して大喜び、なんてことも。自然は簡単には収穫させてくれません。

秋の味覚ももうすぐ食べ納め。冬支度をしながらも、食べ逃さないように旬の味を存分に。

文・イラスト 平野恵理子

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平野恵理子

イラストレーター、エッセイスト
1961年静岡県生まれ。著書に『五十八歳、山の家で猫と暮らす』『歳時記おしながき』『こんな、季節の味ばなし』ほか多数。好きな季節は、季節の変わり目。現在は八ヶ岳南麓在住。

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