こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。
5月5日といえば、端午の節句、そして子供の日。男の子の行事、なんてお構いなし。この日は大好きな柏餅が食べられる日だと、小さな頃から大好きな日でした。端午の節句の「端」は最初、という意味。5月の最初の午の日を節句として祝っていましたが、「午」と「五」が重なることから、5月5日に決まったとされています。
食べられる葉っぱがついているのが桜餅、食べられない葉っぱがついているのが柏餅、そんな認識だった小さい頃。今ではなぜ柏の葉っぱを使うのかを知って、より柏餅をおいしく味わえるようになりました。
柏の葉は古くから器として使われていたのだそう。柏の葉は新芽がでるまで古い葉が落ちないことから、子孫繁栄を意味し、縁起の良いものとして使われるようになりました。現在の柏餅の形ができたのは江戸時代、最初は塩餡でしたが、江戸時代後期になるにつれ、あんこやみそあんなど甘い餡が一般的に。そして、柏餅は参勤交代によって全国へと広まっていきました。
さらに、葉っぱだけでなく、葉っぱの中に隠れているお餅にも秘密が。お気に入りの和菓子屋さんでお話をしていた時のこと。「和菓子を食べることで季節感を感じるのはもちろん、旬のものは体によく作用し、食べると体がすごく楽になるというのを感じて欲しい」とおっしゃっていたご主人を思い出しました。
「例えば春のお菓子である草餅と柏餅は似たような素材、形をしている。だけどうちでは、お餅のつき方を変えて、食感を変えるんです。まだまだ寒い3月の草餅はモチっとした食感。夏に近づく時期の柏餅は歯切れよくプリッとした食感にね。」
なんだかちょっと誇らしげに語るご主人がかわいらしくて、でもとってもかっこよくて、日本の粋な文化を味わえているような、私までちょっと誇らしげな気分になってしまいました。
5月5日は柏餅の日、そう思っていたのに、全国のいろんな地域では柏餅以外のおやつを食べることも最近知りました。たとえば北海道ではべこもち、新潟では笹団子、鹿児島ではあくまき。他にも隠れた名物があるんじゃないの?そんな期待に胸をワクワクさせながら、5月5日はいつまで経っても童心にかえる日だなと、今年も楽しく過ごしたいものです。
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