こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。
小さい頃から、”もちっ”とした食感と同じくらい”むぎゅっ”とした食感が好きです。この”むぎゅっ”とした食感を初めて感じたのは、きっと春を感じながら食べた草餅だった気がします。
草餅というと、どんなものを思い浮かべますか?九州では平べったい大福のようなあんもちの餅生地に、よもぎが練り込まれていて、草餅、というよりはよもぎ味の大福、と言った表現の方がより近い気がします。
草餅を辞書で調べると、「よもぎを入れてついた餅、また、この餅であんを包んだもの」と出てきました。また、「関東では草餅、関西ではよもぎ餅と呼ばれる」との表記も。なるほど、よもぎ味の大福は間違ってなかったんだなぁ、となんだかちょっと嬉しくなってしまいました。
さらに調べていくと、よもぎを用いる前は”母子草(ははこぐさ)”という草を用いていたんだそう。母子草は古名をゴギョウといい、春の七草のひとつでもあります。しかし、草餅を作る際に母と子を搗くのは縁起が悪い、ということから室町時代以降、よもぎが使われるようになりました。
いわゆる”草餅”を初めて食べたのは名古屋で食べたとても大きな草餅。和菓子屋さんのショーウィンドウに並んでいる草餅は、上の方でお餅をぎゅっと包んだような今までにはみたことのない草餅でした。
ちょうど桜が満開の時期だったこともあり、お花見がてら近くの公園へ。手のひらにのせるとそのずっしりとした重さが伝わってきて、なんだかドキドキしながら食べました。大きな口でがぶっと食べると、むぎゅっとした食感と優しい甘さのあんこが口いっぱいに広がり、こんなにおいしい草餅があったのか!ととても驚きました。
よもぎを使ったお餅といえば、東京柴又の草だんごや、一風変わった鹿児島のよもぎだんご(だんごという名前がつくけれど四角のお餅)など、草餅と認識していないだけで意外とたくさんあるかもしれないなぁと感じました。昔に比べて、今は旬を感じる機会も少なくなっています。摘みたてのよもぎを使った草餅を食べて、体に春を取りこんで、爽やかな日々を過ごしたいものです。
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