こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。
ぽかぽかとした春の暖かい陽気を満喫しています。この季節、ふかふかのどら焼きにガブっとかぶりつきたくなるのはきっと私だけではないはず。その証拠として、実は4月4日に「どら焼きの日」というものが存在します。桃の節句と端午の節句に挟まれていることが、カステラにあんこを挟んだどら焼きをイメージするという理由で制定されました。
どら焼きが今のように2枚のカステラ生地で包まれるようになったのは実は明治時代から。海外からやってきたパンケーキの影響で、今のスタイルが出来上がったんだそう。もともとは形が銅鑼(どら)に似ていたことや、鉄板の代わりに銅鑼で焼いたためこの名がついたといわれています。
江戸時代のどら焼きは、薄い皮にあんこをのせて四角にたたんだものだったといわれています。今のどら焼きとは大違いですね。明治時代に生まれた東京・梅花亭のどら焼きはなんと1枚皮。あんこを生地の中に落としてまとわせ、銅板の上でお箸を使って焼かれます。京都・笹屋伊織のバームクーヘンのように巻かれたどら焼きは驚きのもちもち食感!お坊さんの副食として作られたどら焼で、江戸時代から食べられているんだとか。
そして、なんといってもどら焼きといえば『ドラえもん』!!!藤子・F・不二雄先生の出身地の富山では、お祝いや香典返しの際にどら焼きを送る習慣が古くからあるんだそう。どら焼き好きにはたまらない文化ですよね。さらに、藤子・F・不二雄先生がよく通っていたといわれる東京・新宿にある時屋では、いろんなサイズのどら焼きを楽しむことができます。生地はしっとりとした食感で、中にはあんこがたっぷり。お店で食べられる生クリーム入りのどら焼きもおすすめです。
どら焼きといっても、皮の種類や焼き方など本当にいろんな種類があり、お店によって全く違うどら焼きを楽しむことができます。ネットで買えることも多いので、ぜひ色んなどら焼きを食べ比べてみてください。
最近はパンケーキ風のものや、生クリームやフルーツを挟んだものなど洋風などら焼きも多く見られるようになりました。カラフルでどら焼きたちも楽しそうです。和も洋も取り込んでしまうどら焼きの魅力に、まだまだ引き込まれそうです。
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