こんにちは、昆虫写真家の村松です。
昆虫を紹介する記事も7回目になりました。今回はノコギリクワガタです。
昆虫の面白さや新しい発見から、身近な生き物に興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいです。
夏の昆虫と言えばカブトムシやクワガタムシが代表的です。日本のクワガタムシにも色んな種類がいて、ノコギリクワガタの他にもオオクワガタやミヤマクワガタなどが生息しています。
そんな中でノコギリクワガタの特徴は、水牛のように湾曲したアゴにノコギリの様なギザギザがついていることです。
たくましくて格好良いですね!
ちなみに、クワガタムシはアゴが発達したものが多い昆虫のグループで、ツノではないんです。
カブトムシは頭から生えているのでツノなんですね。
立派なアゴを持つのは、ノコギリクワガタのオスだけですが、体長によってもアゴの大きさが変わってきます。
大型のノコギリクワガタは、湾曲した水牛のツノのようなアゴを持ちますが、小型になってくるとアゴも小さくなっていきます。
小さくてもノコギリクワガタなので同じ種類なのですが、大きく雰囲気が変わっていますね!
小さなノコギリクワガタは「ピンノコ」とも呼ばれます。
大きいノコギリクワガタは逞しくて格好良いのですが、小型のピンノコもなかなか可愛いと思いませんか?
私は小型のタイプも好きです。
アゴが小さいとメスのように見えるかもしれませんが、見比べればアゴの小さなオスだとわかりやすいです。
ノコギリクワガタは早いものだと5月頃から出てきて、秋頃まで見ることができます。オオクワガタやヒラタクワガタは越冬して成虫で数年活動するのですが、ノコギリクワガタはワンシーズンだけで寿命を迎えます。
樹液の出る木や外灯などにやってくるのを見ることができますが、飼育観察する場合は、秋には寿命を迎えますのでそれまで大切に可愛がってあげてくださいね。
写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
