こんにちは、こんばんは。
くりたまきです。
みんな大好き、すき焼き! 子どもから大人まで、多くの人びとに愛されているすき焼きは、日本を代表する料理の1つです。日本人のみならず、海外でも”Sukiyaki"と呼ばれて人気があります。1963年にアメリカで坂本九さんの「上を向いて歩こう」が「Sukiyaki」という英語タイトルでリリースされたという話が有名ですが、それほど多くのアメリカ人に知られるポピュラーな日本語だったんですね。
すき焼きの歴史を辿ってみると、そんなに大昔から食べられていた料理ではないことがわかります。仏教の影響で、日本では1200年以上肉食文化がなかったからです。といっても、こっそり食べたり、うさぎは鳥が飛ぶように飛び跳ねるから食べてもいいと解釈したりしていたそうですが、表向きにはNGだったのです。
公に日本人が牛肉を食べるようになり、すき焼きのお店が開店したのは幕末のこと。日本が開国をしてからのことでした。まだ幕末のころは「牛肉を食べるなんて!」と嫌う人も多かったそうですが、明治時代に入るとすき焼き屋さんが次々とオープン! 文明開化とともに大流行しました。
啓蒙思想家・教育家として有名な福澤諭吉もすき焼きが大好物だったらしく、肉食文化が花開くころには『肉食之説』を著しています。東京の築地に設立された牛肉販売会社の求めに応じて、食肉の効用を述べて国民に対して「牛肉を食べよう」と呼びかけたのです。
ちなみに、関東と関西ではすき焼きに大きな違いがあることを、ご存じですか? 関東風のすき焼きは、醤油とみりん、砂糖などを混ぜた"割り下"を使って煮込むようにつくるのが大きな特徴。関西風のすき焼きは、まず鍋でお肉を焼いて、火が通ったら砂糖や醤油などで味付けをして野菜をあとから入れます。ほかにも、地域によって具材やつくり方に差があるようです。
みなさんのお家では、どんなふうにつくっていますか? 友だちと話してみると、意外と異なるレシピが明らかになって、おもしろいかもしれません。
それにしても、こうしてすき焼きについて書いていると、お腹が空いてきました……。本格的に寒くなってきましたし、わたしもお家ですき焼きを楽しみたいと思います。わたしは春菊と舞茸を入れた関東風のすき焼きが好きです。みなさんは、この冬どんなすき焼きを食べますか?
栗田真希
ライター
横浜出身。現在は東京、丸ノ内線の終着駅である方南町でのほほんと暮らす。桜をはじめとした花々や山菜が芽吹く春が好き。カメラを持ってお出かけするのが趣味。OL、コピーライターを経て現在はおもにライターとして活動中。2015年準朝日広告賞受賞、フォトマスター検定準一級の資格を持つ。
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