漬物男子田中友規です。
今年は雪がたくさん降ったので冬野菜たちも甘みを蓄えてとても美味しい気がします。
特に大根は雪にあたることで細胞組織が崩れ、甘味成分が出やすくなるそうなので
きっと気のせいじゃありません。
大根は、煮ても漬けても、おろしても良し。
漬物男子としては、大根のお漬物も色んなバリエーションを作っておりまして
粒マスタード、スダチ、バジル、粒山椒など意外な相方とコンビを組ませても
しっかり美味しくなるのが大根の懐の深さ。便利です。
ふと原点に帰ってシンプルな大根漬けを漬けたくなって、柚子をひとつ手に入れました。
寒風に大根をさらして水分を飛ばし、甘酢と柚子の香りを合わせた柚子だいこんは
さっぱりとしつつ上品でついついお箸が止まらなくなるお漬物です。
拍子木切りの柚子だいこんはスーパーなどでもよく見かけますが調べてみたらびっくり。
農水省のサイトによると茨城県の郷土料理だそう。
ほぉほぉ。そんな出生の秘密があったとは。
もっと詳しく柚子だいこんについて知りたくなってchatGPTというAIに色々質問してみました。
・・・これはサクサクと情報を教えてくれて助かります。
表面的な情報だったらAIが書いてくれるので僕がコラムを書く必要もなくなりそう・・・
つい悪魔のささやきが聞こえてきて、こんな質問までしてしまいました。
あらら。このままでは漬物男子AIのコラムになってしまいます。
chatGPTが教えてくれたアイデアを元に、自分なりの柚子大根料理を作ってみました。
まずは大根をおろし金ですりおろし、軽く水分を切ってから
三杯酢、柚子のしぼり汁を合わせ、柚子皮を細く切って和えます。
これだけで爽やかさMAX。AIが言うように蕎麦でも豚しゃぶでもいけそうですが
寿司に合うと教えてくれたので、脂ののった鰤と合わせてみることに。
鰤のジューシーさと、柚子だいこんの甘さと酸味がピタッとはまり、これこれ、これが食べたかったのよ、と膝を打つ。
漬物といえるかわかりませんが、魚のマリネとして捉えればこれも漬物。
最後に、鰤と柚子だいこんのマリネについてもAIに聞いてみたところ
とっても体にいいこともわかりました。
ふと今日はこういうものを食べたいな、と思う時、
本能的に不足している栄養や、体調を整える成分を求めていることがある。
冬の甘い大根、柚子の爽やかな香り、酢の酸味。
どれも旬を感じるアンテナがちゃんと機能している証拠です。
きっと未来にはAIがこれを食べなさい、と教えてくれるのでしょうけれど
身体の声に耳を傾けるような暮らしも大切ですね。
みなさん、今日は何を食べたいですか?
田中友規
料理家・漬物男子
東京都出身、京都府在住。真夏のシンガポールをこよなく愛する料理研究家でありデザイナー。保存食に魅了され、漬物専用ポットPicklestoneを自ら開発してしまった「漬物男子」で世界中のお漬物を食べ歩きながら、日々料理とのペアリングを研究中。
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