こんにちは。和菓子コーディネーターのせせなおこです。突然ですが、今日は何の日かご存じでしょうか?実は今日4月4日は「あんぱんの日」なんです!

パン屋さんではもちろんのこと、コンビニ、スーパー、そして和菓子屋さん。気にしていないだけで、実は目にしていない日はないのでは?と思ってしまうほど、日本人にとってあんぱんはとても身近な存在ではないでしょうか。大きいものから小さいものまで、あんこの種類も豊富で、最近ではホイップあんぱんなど進化系も登場。ひと昔前のドラマでは刑事さんの張り込みといえば「あんぱんと牛乳」が定番でしたよね。
そんなあんぱんが生まれたのは、なんと約150年も前のこと。当時のパンはイーストがなかったため、ホップで作られていたそうです。食感は固く日本人の口には合わなかったんだそう。そこで、発明されたのが酒種酵母による酒種あんぱんです。しっとりとした生地にあんこの入ったあんぱんは、瞬く間に有名になり大人気になりました。このあんぱんを作ったのが、現在でもあんぱんで有名な銀座にある木村屋総本店の初代である安兵衛と2代目である英三郎親子です。

その後、明治天皇がお花見をする際のお茶菓子の依頼が木村親子にやってきます。「季節を表現できる“桜”を入れてみてはどうだろう?」と、奈良の吉野山から八重桜の花びらの塩漬けを取り寄せ、あんぱんに埋め込んだんだそう。桜を見ながら桜を食べるなんて、とても素敵ですよね。そうして生まれたのが桜あんぱんです。今でも木村屋総本店の人気商品として愛されています。ちなみにこの明治天皇、甘いものが大好物で生麩であんこを包んだ”麩饅頭”の生みの親とも言われています。
明治天皇は桜の入ったあんぱんをたいそう気に入ったんだそう。その後、この桜あんぱんを献上した4月4日が「あんぱんの日」として認定されました。
そして、あんぱんといえばやっぱり思い浮かぶのはアンパンマン。子どもから大人まで世代を超えて愛されるキャラクターです。アンパンマンには作者のやなせたかしさんの「とにかく食べることが大事」という想いが込められています。そのため、あんぱんが食事にもお菓子にもなることからあんぱんを題材にしたキャラクターになったそうです。大人になってからアンパンマンに込められた思いを知ると、思わずウルっとするほど感動してしまいます。

あんぱんを食べるとなぜだかホッとするのは、あんこのやさしさはもちろんのこと、アンパンマンというヒーローがそばにいてくれる心強さがあるからかもしれないなと思ったり。疲れている時こそ、あんぱんを食べて一休みしてみてはいかがでしょうか。
写真提供:せせなおこ
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