こんにちは!和菓子コーディネーターのせせなおこです。
あついあつい夏がやってきましたね!夏バテせずになんとか元気に過ごしたいものです…。
特に暑さが厳しい「土用」の時期に、「この夏も元気に乗り切ろう!」と願いを込めてうなぎを食べる習慣がありますよね。 そんな土用に食べる「土用餅」という和菓子があるのをご存知でしょうか?
もともと土用とは、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のこと。夏の土用が有名ですが、実はどの季節にも土用が存在しています。その中で夏の土用が有名なのは、1年の中で最も暑さが厳しいとされる時期にあたるため。ちなみに、暑中見舞いを送るのも土用のこの期間です。
小さい頃は「なんで今日は土曜日じゃないのに”どよう”っていうんだろう?」と疑問に思ったりしたものです。
日本では古くから、丑の日に「う」のつく食べ物を食べると縁起が良いといわれ、瓜や梅、うどんなどを食べて無病息災を願うという習慣がありました。また、柿の葉などの薬草を入れたお風呂に入ったり(丑湯)、お灸をすえたり(土用灸)する習慣もあったんだそう。この丑の日と土用が合わさって誕生したのが「土用の丑の日」というわけです。
土用の丑の日といえば、そう、うなぎですよね。実は、土用の丑の日にうなぎを食べるきっかけを作ったのは平賀源内。平賀源内は博物学者、戯作者、浄瑠璃作者など多彩な才能で活躍した人物です。夏に売れないうなぎを何とか売ろうと、源内は「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを魚屋さんに勧めたんだそう。すると、その魚屋さんは大繁盛!その後、他の魚屋さんもそれを真似るようになり、土用の丑の日にうなぎを食べる風習が定着した、とされています。
お待たせしました!ここでようやく今回の主役である土用餅が登場します。土用餅はお餅にこしあんがのったとてもシンプルなお餅。お餅は力がつくこと、小豆は厄除けの意味があり、土用餅を食べて、元気に過ごそうという意味が込められています、土用餅はその昔、宮中の公家の間で、ガガイモという葉を煮出した汁で練ったお餅を汁に入れて、土用入りの日に食べると暑気あたりしないという風習に由来する、という説もあります。
早速買いに行ったものの、近所に土用餅を取り扱っているお店がない!ということも…。そんなときはお家で作ってみるのもおすすめです。市販の切り餅を使ったり、白玉を作ったり、その上にあんこをのせたら土用餅の完成!形よりも、「夏を元気に乗り切れますように」この気持ちを込めるのが何より大事です。
本当に厳しい暑さの続く毎日です。どうか無理をなさらず、健やかに。それぞれに楽しい夏を過ごせますように。
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