こんにちは。星空案内人の木原です。
「宇宙に行ったことがある人」と聞いて思い浮かぶ人は誰ですか?
人類初の宇宙飛行をしたガガーリン、初めて月に降り立ったアームストロング、日本人宇宙飛行士として活躍されてきた毛利衛さんや若田光一さん、前澤友作さんのように民間人で宇宙を訪問した人もいますね。初めて日本人が宇宙飛行をした日は1990年12月2日。その第一号となったのは当時TBS社員だった秋山豊寛さんです。日本人が初めて宇宙を訪れてから30年以上経ち、遠い場所のように感じていた宇宙もだいぶ身近なものへと近付きつつあります。もしかしたら、この記事を読んでいる皆さんの中にも将来宇宙に行く人がいるかもしれませんね。
「宇宙に行く人=宇宙飛行士」というイメージが強いと思いますが、宇宙飛行士とは公的な宇宙開発機構であるJAXAやNASAなどから認められた職業名称です。日本人初の宇宙飛行をした秋山さんはソ連から宇宙飛行士の承認を受け、ソ連のロケット発射場であるバイコヌール宇宙基地から宇宙船ソユーズに乗って宇宙に行きました。
その2年後には、JAXA(旧NASDA)宇宙飛行士として毛利さんがアメリカのケネディ宇宙センターからスペースシャトルに乗って宇宙に行き、それからJAXAの宇宙飛行士計11人が宇宙に行って様々な任務をしてきました。2023年2月には米田あゆさんと諏訪理さんの2名が新たに宇宙飛行士候補者として選抜されたことが発表され、まだまだ日本人の宇宙での活躍が期待されます。
日本人宇宙飛行士の宇宙での主な仕事場は国際宇宙ステーションにある実験棟きぼうです。宇宙という地球とは全く異なる環境を活かした様々な実験が行われ、それを行うための設備の管理や修理、地球との通信など多岐に渡る業務を行っています。また、月に人類を再び派遣する計画が進んでいて、今回選ばれた宇宙飛行士候補者の2名はこれにも携わると言われています。人類が地球以外の星に降り立ってから半世紀が経ちました。また、月を探索する仲間の姿がリアルタイムで見られるかと思うと、わくわくしますね。
一方で、前園さんのように自費で訓練を受け、宇宙に行く場合は宇宙飛行士ではなく、旅行者となります。空港の宇宙版であるスペースポートを日本に作ろうという動きも盛んにあり、飛行機に乗るようなイメージでスペースポートからロケットに乗って、ちょっと宇宙まで。という日も遠くはないかもしれません。宇宙に行けたら、お土産に何を持って帰りましょうか。
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