今日のお話は「クレソン」です。
フランス語でクレソン、英語ではウォータークレスと言います。
和名はオランダガラシと言い、明治初期にオランダ人が日本に持ち込んだことから付けられたそうです。
クレソンは、アブラナ科で水の中で育つ植物です。山梨や伊豆地方などの日本各地では水田を利用して栽培していますが、水耕栽培のクレソンも増えています。
クレソンの栄養価は非常に高く、βカロテン、カリウム、カルシウム、ビタミンC、鉄など幅広い栄養素を含んでいて、緑黄色野菜の一つです。
また、クレソンのスプラウトはスプラウトの中で最もビタミンEを含んでいるそうです。
さて、栄養満点のクレソンを買ったのは良いけど、どのように扱っていいのかご存知のない方も少なからずいらっしゃるかと思います。
保存方法は、水を入れたコップにクレソンを入れてビニール袋で覆います。2日に1度水を替えて冷蔵庫で保存します。
若干緑色は褪せますが、購入して1週間後も、元気な状態を保つことが出来ます。
クレソンは、主にお肉料理の付け合わせに添えられます。ハンバーグに添えると料理が華やかになります。やわらかい葉とみずみずしい茎を食べると、優しい辛みが口の中を爽やかに駆け抜けていくようです。
また葉物野菜と合わせると、お互いの風味を引き立ててくれます。例えば、レタス、ベビーリーフ、サラダ用のほうれん草や水菜です。
今回は旬の春菊と合わせた2品をご紹介します。
1品目は、クレソンの冬サラダです。
クレソンと春菊は同量を用意し、手で葉をちぎります。旬の柑橘、フレッシュチーズ、オリーブオイルと塩少々で和えます。シンプルですが、辛み、苦味、甘み、酸味が奏でる味わい豊かなサラダになります。
今回は、泉州菊菜、せとか、ミニトマト、カッテージチーズを使いましたが、デコポン、値段が優しくなってきた苺、モッツァレラチーズなどお好みの食材で良いです。ビタミンCがたっぷり摂れるサラダですので、冬は乾燥しがちな肌の健康維持になると思います。
2品目は、おでんのクレソンです。
おでんのつゆを小鍋に入れて、さっとクレソンを茹でれば、完成です。辛みが和らぎ食べやすくなります。余った春菊も茹でると、使いきれて無駄になりません。
クレソンのスプラウトのピリッとした辛みは、トロトロの牛すじと一緒に食べると、脂のしつこさがスッキリして、とてもよく合います。
冬のクレソン料理の参考になれば幸いです。
写真提供:川口屋薫
川口屋薫
料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁
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