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アカホシテントウ

旬のもの 2024.04.26

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こんにちは、昆虫写真家の村松です。
昆虫の写真を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」の運営をしています。ムシミルで検索してみてください。

暖かい日が続いて、天気の良い日にはテントウムシが散歩しているのも見かけるようになりました。
赤色や黒色、様々な色のテントウムシを見つけると思います。
黒色に赤色の模様のテントウムシもよく見かけますが、実は色んな種類のテントウムシがいます。
今日はそんな中からアカホシテントウと呼ばれるテントウムシを紹介します。

アカホシテントウ

よく見かける赤い模様のテントウムシはまんまるな印象ですが、このテントウムシはお尻の方が少し尖った形をしています。

縦長の赤い模様も、はっきりせずに滲んだようなデザインです。
個人的に、この模様には漆塗りのような美しさを感じるのでとても好きです。

ナミテントウはよく見るんですが、ちょっとしたデザインの違いで雰囲気ががらっと変わるのは面白いです。

ナミテントウ

上の写真は黒地に赤色の模様が2個入ったナミテントウです。
一緒に見ると全然違う種類なのがわかると思います。
公園などでアブラムシを食べているのをよく見かけます。

アカホシテントウも肉食ですが、アブラムシはあまり狙いません。
ウメなどにつくタマカイガラムシなどを食べてくれます。
タマカイガラムシが発生しすぎるとウメが弱ってしまうので、ウメにとってはありがたい昆虫です。

ですから、ウメ林などがあるような場所の近くで見つかることが多いです。
冬に成虫で越冬しているのを見つけたことがあります。
ウメ林の近くのエノキの落ち葉の下でじっとしていました。

落ち葉の下にいたアカホシテントウ

寒い日でしたが、起きて動き出してしまいました。
また落ち着いて春を迎えられる場所を探して欲しいです。

見る角度を変えても面白いテントウムシです。
上から見ても分かりづらいですが、顔が見えるように正面から見てみると、体の縁が外側に反っているのがわかります。

アカホシテントウの顔

顔を引っ込めている姿も特徴ありますが、このヘルメットみたいな形も面白いです。

よく見かけるテントウムシにも色んな種類がいるので、ちょっとした違いを知っていると見つけたときに楽しいです。
散歩のときにでも見つけたら、ぜひ観察してみてください。

写真:村松佳優

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村松佳優

昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。

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