こんにちは、昆虫写真家の村松です。
昆虫の写真を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」の運営をしています。ムシミルで検索してみてください。
今回は身近なハンターであるカマキリのお話です。
カマキリと言っても、実は日本では10種程のカマキリを見ることができます。
今回は、その中からチョウセンカマキリの紹介です。
チョウセンカマキリの大きな特徴は、なんと言ってもカマのように発達した前脚です。
待ち伏せしたり、ゆっくりと近づいたりすることで、気づかれないままに俊敏な動きで獲物を捕えてしまいます。
カマは獲物をおさえるために使い、捕まえた次の瞬間にはバリバリと強力なアゴで食事をはじめます。
この一連の動きはとても見事です。
アップで見ると捕まえた獲物が逃げられないようにギザギザになっているのがわかります。
進化ってすごいですね。
待ち伏せしているカマキリに驚かされることは度々で、追いかけていたチョウチョが変な止まりかたをしたと思って近づいたら、カマキリに捕まっていたということは何度もあります。
昆虫の中にも草食のものから肉食のものまでいて、そのバランスによって自然は成り立っています。
獲物が捕まっているシーンなどはショックに感じる人もいるかも知れませんが、目を背けずにいきたいものです。
さて、見事なハンティングもチョウセンカマキリの魅力ですが、とてもユニークでお茶目なところも人気のポイントです。
いつもこっちを見つめてくるし、ポーズのバリエーションも豊富です。
捕まえるときも、そっと手に乗せてあげるのが良いと思います。
時には腕から頭の方まで登ってしまって焦ることもありますが、それは御愛嬌ですね。
カマが痛そうにも見えますが、手に乗せてあげる分にはひっかかれることもなく痛くありません。
そうして手の上で落ち着いたら、ゆらゆら揺れたりきょろきょろしたり。
色んな動作やポーズが見られます。
ぜひ、一緒に遊びながら魅力的なポーズを見つけてみてください。
ちなみにチョウセンカマキリには緑色のタイプと茶色のタイプがいます。
色んな観察ポイントがあるのも魅力です!
生き物に触れながら自然の観察ができるのは楽しいですし、今の時期は子どものチョウセンカマキリを見つけられると思います。
散歩ついでにでも探してみてくださいね。
写真:村松佳優
村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
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