こんにちは、昆虫写真家の村松です。
可愛らしい昆虫としてテントウムシがいますが、今回はナミテントウという種類を紹介します。
ナミテントウは冬でも成虫が見られる昆虫です。
集団越冬している姿が確認され、石や壁の隙間にたくさんいることがあるようですが、残念なことに見つけたことがありません。
冬の間でも、隙間をのぞき込んでみたり、石をどけてみたりするのですがなかなかうまく見つからないです。一度は見てみたいものなんですが。
テントウムシは種類によって食性の幅が広い昆虫です。可愛い雰囲気を持ったナミテントウですが、実は肉食の昆虫です。成虫も幼虫もアブラムシなどの他の昆虫を襲って食べているんですね。
食欲が旺盛で、1日に100匹以上食べることもあります。
飼育を始めると、たくさんのアブラムシを取ってこないといけないので大変ですが、カブトムシ用の昆虫ゼリーを使って育てることもできますよ。
テントウムシの幼虫を知っていますか?
成虫とはあまり似ていない姿をしていて、全身にトゲがついています。この幼虫がナミテントウになるのが不思議な感じがします。
背中の黄色いトゲが特徴的で、黄色い模様が縦につながっているのはナミテントウの幼虫の特徴です。
よく見かけるテントウムシにナナホシテントウもいますが、幼虫は背中にある模様が離れているので見分けるのは難しくありません。
ナミテントウの観察で楽しいのは、いろんな模様の成虫が見つかることです。
見つける場所によって、模様の傾向があるように思います。見つける場所が変わってくると新しい模様のナミテントウに出会えたりするんです。
黒い体に赤い模様が2つ入ったタイプを一番見かけるのですが、4つの模様があるものや、10個以上の模様があるものも見つかります。
赤い体の個体もいて、模様がなかったりたくさんの模様があったりもします。
個人的には模様がつながって、まだらっぽくなっているものが珍しくて好きですね。
模様の違うペアのナミテントウを見かけることも多いので、模様が違ってもやっぱり同じ種類なんだと思わされます。
身近な昆虫ですが、ちょっとした変化を探して観察を楽しんでもらえたら嬉しい昆虫です。
※日本の昆虫を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」を運営しています。ブックレットの制作もしているのでムシミルで検索してみてください。
写真:村松佳優

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
