暦生活オリジナルの新商品・季結び。
丹波焼の窯元・昇陽窯(しょうようがま)さんに作っていただいた、端正な佇まいのビアカップです。
今回は、その誕生秘話と昇陽窯さんのインタビューをご紹介いたします。
季結びがうまれるまで
「季(とき)結び」は伝統工芸の魅力をお客様に届けたいという企画から誕生しました。
日本六古窯の一つである丹波焼は、植木鉢から始まったと言われています。そこから、現代に至るまで「日々の生活に寄り添うもの」を作り続けています。日常で使用する器を作られている丹波焼は、心地よく使用できるように工夫されています。
50を超える窯元がいる中、昇陽窯・大上さんと出会いました。大上さんの作品への熱い向き合い方にとても感銘を受けました。
作り手の思いが込められているものを、暦生活を通して伝えたいと思いました。
そして、その器を使うことでじっくりと時を過ごし、豊かで彩りのある日常を過ごしてほしいと思いました。
「あっという間」の365日を、「じっくり味わう」365日へ。
私たちは、そんな願いを込めて「季(とき)結び」という名をつけました。日々の生活の中で、季節の移ろいに心を寄せる。
そんな贅沢な「時」を紡ぐお手伝いをしたい。季節と深く結びつくことで、あなたの毎日がより豊かになるアイテムをお届けいたします。
1日頑張った自分への至福の時間のアイテムとして、季節のドリンクをじっくり味わっていただける商品です。
綺麗な碧を見た時に、「夏だったらゴーヤチャンプルと一緒に並べたい」と思っていたので、
実際に作って楽しみました。
器から季節を想像し、それにあったご飯を作ってみるのも楽しいですね。
ハッと心を掴まれた「碧」
昇陽窯さんの魅力の一つ釉薬の鮮やかな発色の「碧」です。
暑い夏を涼やかにしてくれるビアカップを作っていただきました。
反り返ったカップの縁には、アクセントとして濃い釉薬がかけられています。
この釉薬が碧に、より深みを与えています。
飲み口は少し薄く、繊細なカーブによって心地よい飲み心地にしてくれています。
手にフィットするくびれが美しく、
使用する方の心地よさに寄り添って設計されており、
使うたびに昇陽窯さんの魅力を感じられます。
昇陽窯さんのインタビュー
作陶において、大切にしていることは何ですか?
「空間あってのモノ」ということを意識しています。器が置かれる空間にもこだわっているほか、食器であれば料理を入れた際にどう見えるかという視点を大切にしています。
食卓の器であれば、料理が盛られて完成だと思っているんです。なので、いくら格好良くても、飲み口が飲みにくかったり重たかったりすると、使いやすさを考えます。飲み物が入った時にどう見えるかとか、口をつけた時にどう感じるかとか、そういったことは常に考えていますね。用の美っていうところが、多分本質だと思います。
丹波焼の伝統とものづくりについて、思うところはありますか?
丹波焼の伝統って、850年続いてきていると言われている中で、時代時代に変化が沢山あったはずですが、850年経った今では全てのことを伝統と言っているんです。僕が生きる人生何十年の中でも絶対革新的な動きがあり、それも多分100年後には伝統の一部になっているだろうし。伝統というのは、すごく重層的なええものなんだろうなって解釈してます。その上で、元々ある丹波焼の技法を、いかに新しく昇華させるかっていうところで、自分では納得しながら作っています。
ビアマグをつくっていただく際に、大変だったこと、こだわってくださったところはありますか?
釉薬です。品質が安定している釉薬を他から仕入れることもできますが、こちらで使っている碧色の釉薬は独自に配合しているので、安定化させることに苦労しました。マットだけれど、少しキラキラしている、面白い釉薬に仕上がっています。
お客さまへのメッセージをいただけますか?
季結びとの出会いが、脈々と続いてきた丹波焼を知っていただけるような、きっかけや縁となれば幸いです。
落ち込んでしまった心を慰めてくれたり、昨日とはどこか違う日になったり、良い時間を楽しめたり、生活に潤いをもたらすきっかけになれたら、作り手としてすごく嬉しいです。
そして、ひとつひとつ手作りだからこそ、個々の器にはそれぞれに作り手の痕跡が残っています。それも、唯一無二の特徴として楽しんでいただければと思います。
