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こよみの足音 【光の春】和暦研究家・高月美樹さん

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どんなに寒く、どんなに大地が凍っていても、光だけは春を感じさせてくれる。

「春の光」といえば、春の山、春の川のように春全般に使われる季語ですが、「光の春」といえば、立春の頃に限定された季語になります。

立春の気温はまだ低く、寒さも厳しいものを感じる頃ですが、どんなに寒く、どんなに大地が凍っていても、光だけは春を感じさせてくれる。「光の春」にはそんな意味合いがあります。実際に立春の頃の太陽の強さは、すでに冬至の1.5倍。昼の長さは1時間以上長くなっています。

そして春の後半には「音の春」という言葉があります。雪解けの水が勢いを増し、滔々と流れる水の音。たとえ見えなくても、その音の力強さに春を感じることができます。光も音もたくさんあれど、「春の光」なのか「光の春」なのか、「春の音」なのか「音の春」なのか、強調するもので、同じ春でも時期や意味合いが変わります。

立春を過ぎたら、「光の春」を感じてみませんか。ふと見上げた都会のビルの隙間にも「光の春」は、見つかるかもしれません。

文責・高月美樹


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高月美樹

和暦研究家・LUNAWORKS代表 
東京・荻窪在住。和暦手帳『和暦日々是好日』の制作・発行人。好きな季節は清明と白露。『にっぽんの七十二候』『癒しの七十ニャ候』『まいにち暦生活』『にっぽんのいろ図鑑』婦人画報『和ダイアリー』監修。趣味は群馬県川場村での田んぼ生活、植物と虫の生態系、ミツバチ研究など。

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