暦には、たくさんの"縁起のいい日"があります。例えば「天赦日(てんしゃにち)」。字のごとく、天が赦(ゆる)す日という意味で、暦の上でいちばん縁起がいい日だといわれています。縁起のいい日には、新しいことをはじめたり、前からやってみたいと思っていたことに挑戦してみたりするのもいいですね。このページでは、前向きになれる縁起のいい日を集めました。
9月の縁起のいい日
4日(水):一粒万倍日
12日(木):大安、一粒万倍日
17日(火):一粒万倍日
24日(火):大安、一粒万倍日
29日(日):一粒万倍日
2024年9月は一粒万倍日が5回もある吉月。
とくに、12日、24日は大安が重なる吉日。どちらも平日にあたるのとちょうど季節の間の心地いい気候なのでゆっくりやりたいことを考える日にしてみてはいかがでしょう。
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1. 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
この日に蒔いた籾(もみ)は万倍にもなって実ることから、縁起がいい日として知られています。小さなものが大きく育つという意味が込められていて、新しいことをはじめるのにぴったりです。特に種まきや仕事はじめ、開店、出資などに吉日とされていますが、反対にお金を借りたり物を借りたりすると、後に大きく膨らみ苦労してしまうことも。
2. 天赦日(てんしゃにち)
読んで字のごとく、天が赦(ゆる)す日。この日は神様が天に昇り、天がすべてのものを養い育て罪を許す日とされています。年に5〜6回しかない最上の大吉日で、特に婚姻に大吉日とされています。新しいことに挑戦するにはもってこいの日です。
3. 大安(たいあん)
名称は「大いに安し」の意味で、大安吉日とも呼ばれます。すべてのことに吉とされ、結婚式の日取りなどに選ばれます。カレンダーによく記載されている六曜のひとつで、もっとも馴染みのある吉日ではないでしょうか。
4. 鬼宿日(きしゅくにち)
「鬼」という字が入っているので少し怖いイメージですが、この日は鬼が宿にいて出てこないので、何事をするにもよい日とされています。特に長寿を祝う日には最適。ただし、婚姻に関することだけは、嫁入り=家(宿)に入ることになり、鬼と遭遇してしまうことから避けた方がよいとされています。
5. 巳の日(みのひ)
「巳」とは、干支の巳(へび)のこと。昔からへびは神様の使いとされ、特に白蛇は七福神の一柱、弁財天の使いとされてきました。七福神唯一の女神である弁財天は幸福と財産の神様として信仰され、そこから巳の日は金運・財運が上がる日とされています。銀行口座の開設や、財布の購入などがおすすめ。
6. 己巳の日(つちのとみのひ)
巳の日のなかでも特に金運・財運アップにいい日とされています。60日に一度訪れる己巳は、弁財天の縁日でもあり巳の日よりも希な日のため強運日とされています。弁財天を祀っている代表的な神社仏閣である日本三大弁天(江島神社、宝厳寺、厳島神社)も、この日に縁日を行うそうです。
7. 寅の日(とらのひ)
「寅」とは、干支の寅(とら)のこと。虎の体毛は金色であることから、この日は金運アップが期待できる縁起のいい日とされています。また、「虎は千里往って千里還る」ということわざがあるように、虎は1日のうちに千里もの距離を行きまた帰ってくるといわれ、出て行ったものが無事に戻ってくるという意味が込められています。ここから、宝くじの購入や旅行の出発日にいい日とされますが、結婚や葬儀には向かないとされています。
8. 神吉日(かみよしにち)
「かみよしび」ともいい、神社への参拝や、祭礼、先祖を祀るなどの祭事にいいとされています。この日は神社への参拝や、お墓まいりに行くといい日です。
9. 大明日(だいみょうにち)
太陽がすみずみまで明るく照らしてくれる、とても縁起のいい日。特に旅行や建築、引越しにいいとされています。
10. 月徳日(つきとくにち、がっとくにち)
すべてのことに差し支えのない吉日。月徳はその月の徳神のことで、その神様がいる日が月徳日になります。特に家のリフォームや土にかかわる行いに吉とされる日です。
11. 母倉日(ぼそうにち)
母が子を育てるように、天が人を慈しむ日という意味の、母倉日。なにごとにも縁起のいい日で、新しくはじめたことはいい方向に育っていきます。特に恋愛にまつわることによい日とされ、入籍や告白に最適だといわれています。
12. 天恩日(てんおんにち)
天の恩恵を受けられる、とても縁起のいい日とされています。お祝い事にはとてもいい日ですが、ケガや病気など凶事に用いてはならない日とされています。
13. 天一天上(てんいちてんじょう)
癸巳(みずのとみ)の日から戊申(つちのえさる)の日までの16日間、天一神という方角をつかさどる神様が天上に行き、その間は方角の禁忌がなくなるため、どこへ行ってもよいとされました。そのため、旅行やお出かけに縁起のいい期間とされています。ただ、天一神の代わりに日遊神(にちゆうしん)が地に降り、人家にとどまるので、家の中を清潔にしておく必要があります。
いかがでしたか?日本には、こんなにたくさんの縁起のいい日があるのですね。縁起のいい日だからといって無理やり何かをはじめたり、イベントをもってくる必要はありませんが、名前や由来を知ったり、今日が縁起のいい日だと知るとそれだけでなんだか嬉しくなりますね。これらの日が、新しいなにかをはじめるきっかけになればいいなと思います。
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