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青梅雨あおつゆ

季語 2025.06.20

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こんにちは。気象予報士の今井明子です。
多くの地域で、今は梅雨の真っただ中。ぐずついた天気が続き、気分まで欝々としがちです。

そんなときに、木々の緑に目を向けてみると、以前よりも緑が濃くなっていることに気づきませんか?
そんな梅雨の風景をあらわす季語が「青梅雨」です。

梅雨入り前の、軽やかで鮮やかな新緑を見ると心が躍りますが、恵みの雨を受けて濃くなった緑色を見ると、季節が進んだことを実感します。
雨が葉に当たる音や、雨粒がついた葉もこの季節ならではの風情です。

個人的には、この季節に田んぼにたくさん出てくるアマガエルも、「青梅雨」ならではの風景だと思います。カエル嫌いの人には恐怖なのかもしれませんが、私はカエルが大好きなので、田園地帯の草むらを歩いたときに緑色のアマガエルがサササッと飛んで道をあける様子が面白いと感じて、思わず頬が緩んでしまいます。草もアマガエルも緑なので、アマガエルが飛び散る様子を見て、初めて「こんなにいたのか!」と驚きます。

梅雨のぐずついた天気はうっとうしいものですが、ひとたび晴れ間がのぞくと、夏至近くの1年で最も強い日差しと、雨のおかげで成長した濃い緑の強いコントラストに驚かされます。そんな梅雨ならではの楽しみに気付かせてくれるのが、この「青梅雨」という言葉なのだと思います。

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今井明子

サイエンスライター・気象予報士
兵庫県出身、神奈川県在住。好きな季節はアウトドア・行楽シーズンまっさかりの初夏。大学時代はフィギュアスケート部に所属。鯉のいる池やレトロ建築をめぐって旅行・散歩するのが好き。

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