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おとめ座

月と星 2023.04.09

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こんにちは。星空案内人の木原です。
春になりました。宙模様も春の星座たちに模様替え。冬ほど明るい星は多くありませんが、春らしい、やさしい色合いの星や星座が並んでいる季節です。春を代表する星座のひとつがおとめ座。今回はおとめ座のお話です。

おとめ座は、誕生十二星座の1つでもあるので聞いたことがある人も多いはず。宙の中で2番目に大きな星座で、女神が麦の穂を持っている姿で描かれます。麦の穂の部分には一等星スピカが輝いていて、春霞に覆われた宙でも力強く光る姿を見ることが出来ます。白い輝きから和名では「真珠星」と言われるほど。とても美しい星です。

写真提供:木原美智子

そんな真珠星を持っているおとめ座のモデルとなったのは、豊穣の女神デメテル。春の訪れとともに宙に昇ってくる様子とうまくリンクした神話が伝えられています。

デメテルにはペルセポネという娘がいました。ある日、ペルセポネがニンフ(妖精)たちと野原で花摘みをしていたところ、突然大地が裂け、冥界の王ハデスが現れてペルセポネを連れ去りました。実は、ハデスはペルセポネを妻にしようと企んでいて、それを知ったデメテルはそうはさせたくないと、ペルセポネを島に隠し、ニンフに娘を守るように言いつけていたのです。しかし、ハデスは諦めることはなく、ペルセポネを強引に冥界へと連れ去りました。

娘が誘拐されたと知ったデメテルは悲しみに暮れ、洞窟に引きこもり、姿を見せなくなりました。すると地上の草木は枯れ、作物も採ることが出来ない寒くて寂しい大地へと変わってしまいました。やがて地上に住む人々や生き物たちは飢えに苦しむようになります。その光景をみた全能の神ゼウスは、ハデスにペルセポネをデメテルのもとに帰すよう説得します。

ハデスはゼウスの要求に応じてペルセポネを帰すことにしますが、その時に冥界のザクロの実を渡し、4粒だけ食べさせました。冥界の食べ物を食べてしまうと今までのように地上で暮らすことはできないのです。ペルセポネとデメテルは再会を果たしますが、ザクロを食べた数だけ冥界に戻らなくてはいけません。そのため、1年のうち4ヶ月はペルセポネは冥界に戻り、残りの8ヶ月はデメテルと暮らす日々を過ごすことになりました。

ペルセポネに会えない4ヶ月間は、デメテルも洞窟に籠ってしまうため地上には冬が訪れます。しかし、ペルセポネが戻ってくるとデメテルも姿を現し、春が訪れ、地上に緑が戻ってくるのでした。

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木原美智子

星空案内人
広島県出身。瀬戸内の宙を見て育ちました。好きな季節は、コスモスが咲き、凜とした空気が漂う秋。宙を見上げるのが好きなので、星だけじゃなく宙にあるもの、宙に関わる文化に興味があります。ペンギンと野球も好き。

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