こんにちは。星空案内人の木原です。
新年度が始まって1ヵ月が立ちました。環境が変わって、ここまで一生懸命過ごしてきて、ちょっと息切れしていませんか。心も体も休めるために、今夜は宙を見上げるのはいかがでしょう。スマホやPCばかり見ているといつの間にか下ばかり向く生活に。星空を眺めることは上を向くことにもなります。寝る前の数分だけでも窓やベランダから宙を眺めてみてくださいね。春の星座がちょうど南の方角に輝いています。
宙を見上げると、台形を作るように星が並んでいるところがあります。明るい星が2つあるのでちょっと街明かりがあるような場所でも目が慣れれば見つけることができます。その星の並びの正体はしし座。誕生星座にもなっている星座なので名前だけでも聞いたことがある人は多いはず。春を代表する星座のひとつです。
しし座にはレグルスという1等星とデネボラという2等星があります。このデネボラと、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカを結んで綺麗な三角形を結ぶことができます。この三角形は「春の大三角」と呼ばれ、夏の大三角と冬の大三角に並んで、宙の三大三角形のひとつです。うしかい座とおとめ座、スピカのお話は過去のコラムにあるので、良かったら一緒に読んでみてください。
デネボラはしし座の尻尾にあたる位置で輝いている星。一方で、レグルスはしし座の心臓の位置で輝いている星です。このレグルスから、“?”マークを左右反転させたような星の並びを結ぶことができます。これは「獅子の大鎌」と呼ばれる、しし座の首から頭にかけての部分。星座絵を見ると、立派なたてがみと凛々しい表情が描かれていて、とてもカッコいいですね。しかし、しし座のカッコいい姿とは反して、ギリシア神話では悪者の人喰いライオンとして伝わっています。
人喰いライオンが村人や旅人を襲っていたため、多くの勇者が退治しに行きましたが、誰も帰ってくることはありませんでした。そこで、大神ゼウスは英雄ヘラクレスを向かわせます。ヘラクレスは棍棒でライオンを殴ったところ、頑丈なはずの棍棒は真っ二つに。もう、素手で戦うしかないと決意し、ライオンの首を掴むと三日三晩、首を絞め続けて退治したのでした。ヘラクレスも星座になっていて、星座絵には獅子の毛皮が描かれることがあります。この毛皮は退治された人喰いライオンのもの、とも言われているそうです。
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