立夏から始まり、大暑で終わる日本の夏
夏の気配が爽やかに漂い始める頃から、雨露で紫陽花を潤す梅雨、うだるような暑さの夏本番まで、少しずつ節気が移り変わって行きます。ひとまとめに夏と言うこともできますが、細やかな自然の移ろいに目を向けると、一つ一つの小さな違いが愛おしく感じられます。
このページでは、立夏・小満・芒種・夏至・小暑・大暑の二十四節気の解説と、それぞれの季節に合ったおすすめの雑貨をご紹介します。お盆の帰省時のお土産や、夏のギフトの参考にもご活用ください。

夏のはじまり、鯉のぼりが空を泳ぐ「立夏(りっか)」

春に芽吹いた新緑がだんだんと色濃くなり、夏の気配があたりに漂い始める頃。
一年のうち、もっとも過ごしやすい季節で、これから始まる夏への期待が高まります。そんな夏の始まりを、春の花々にかわって、かきつばたや芍薬が華々しく彩ります。少しずつ眩しさを増す日差しに手をかざして顔を上げると、鯉のぼりが気持ちよさそうに青空を泳いでいます。
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少しずつ夏めいてくる頃、そろそろ風鈴の準備をするのはいかがでしょうか。暦生活がおすすめする風鈴は、津軽びいどろさんのこちらの風鈴です。津軽びいどろさんは、四季が巡るたびに風景の色を変える、日本ならではの美しい色合いにこだわったハンドメイドガラスブランド。その中でも、爽やかな青色で夏の心地よい風を表現した「夏風」です。ガラス本体に当たる舌(ぜつ)にはクリスタルガラスが使われており、夏の青空に美しい音色を響かせてくれます。「涼」をとる夏の縁起物を、暮らしに取り入れてみませんか。
3,080円(税込)

日差しが心地よく、あらゆる命が輝きだす「小満(しょうまん)」

日の光を浴びて万物が育まれ、天地に満ち満ちていく頃。
紅花が咲き誇り、麦が熟して、大地は早くも実りの時を迎えます。この時期が旬の果物には、赤い宝石のようなさくらんぼや、芳醇な香り広がるメロンも。心地よい天気の下散歩に出かけると、てんとう虫が草の上をよじ登る姿が見られることでしょう。草、木、鳥、虫、獣…あらゆる命が生き生きと輝きだします。
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この頃になると、初夏という言葉がふさわしい、暑い日が増えてきます。休日のお出かけや駅で電車を待っている時などは、涼やかな扇子が活躍してくれます。暦生活では、さわやかなレモン柄で気分をリフレッシュしてくれる、上品でかわいらしい扇子をご用意しました。手ぬぐい専門店の「かまわぬ」さんが手がけた、手捺染で染められたどこかあたたかみのある扇子です。輪切りのレモンが刺繍された、愛らしい扇子袋も一緒にお届けします。見ているだけで元気が出てくる"相棒"と共に、初夏をめいっぱい楽しみませんか?
4,620円(税込)

豊作を祈り、実りの種をまく「芒種(ぼうしゅ)」

稲など芒(のぎ)のある植物の種を蒔く頃。
「芒」とは、穂先の針のような突起のことです。ちょうど田植えの時期で、農家は稲の植え付けに大忙し。この頃から雨空が増えていき、雨露が紫陽花を潤わせます。梅雨入りと時を同じくして、梅の実が熟して薄黄色に。梅シロップ作りに梅酒作り、梅干し作りと、梅仕事もはかどります。
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今年も梅雨の季節となりました。雨の日が続くと青空が恋しくなるものですが、そんな梅雨にも季節がくれる楽しみがたくさんあります。そのひとつが蛍の光ではないでしょうか。waccoさんの折りたたみ傘「宵ほたる」は、そんな蛍の淡い光をイメージしました。上品で美しい色の組み合わせが魅力的です。傘と同じデザインの傘袋が付いてきますので、持ち運びもしやすく雨のお出かけも軽やかな気持ちで楽しめそうです。晴雨兼用傘なので、五月晴れの日は日傘としても大活躍。梅雨の季節も楽しく過ごしましょう。
3,850円(税込)

恵みの雨が降り注ぎ、作物がすくすく育つ「夏至(げし)」

一年の中で最も日が長く、夜が短くなる頃。
気温が上がり、暑さは日に日に増すように。梅雨時の長雨に大地が潤い、喜ぶ蛙たちの大合唱が聞こえてきます。そんな雨に養われて、アヤメや半夏(からすびじゃく)が暑い中にも一抹の爽やかさを添えてくれます。さっぱり食べたい夏みかんや、オクラやきゅうりなどの夏野菜も収穫時。
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梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏が始まります。夏休みの計画を立てる楽しい時期ですが、この頃急に増えてくるのが「蚊」ですね。もはや夏の風物詩のひとつと言ってもいいかもしれませんが、やっぱり痒いのは辛いもの。暦生活ではこの季節、昔懐かしい萬古焼(ばんこやき)の「蚊やりぶた」をおすすめします。ガーデニングやアウトドアなど、外で過ごすちょっとした時間にも使いやすい小さなサイズで、愛らしいぶたさんがどこでも蚊の脅威から守ってくれます。お部屋のインテリアとしても雰囲気抜群。ぜひおひとついかがでしょうか。
2,200円(税込)

蝉の鳴き声が聞こえ始め、太陽がじりじりと照りつける「小暑(しょうしょ)」

梅雨が明け、本格的な夏の始まりを告げるかのように、温かな南風が吹き抜ける頃。
暑中見舞いを出すのもこの頃です。朝、早起きして蓮池に出かけると、蓮が蕾を開いて、清らかな芳香を辺りに漂わせていることでしょう。帰ってお昼寝をしようとすると、灼熱の太陽をものともせず、あちらこちらから蝉の鳴く声が聞こえてきます。
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今年もお盆の季節になりました。一般的にはお盆休みのある8月がお盆の時期として知られていますが、東京や神奈川の一部の地域などでは旧暦に基づく旧盆として7月に行われます。
お盆の飾り物のひとつに「精霊馬(しょうりょううま)」があります。きゅうりや茄子に麻幹(おがら)の足を付け、馬や牛に見立てたもの。精霊馬は先祖の行き帰りの乗り物であるとされ、早く帰ってきてほしいから足の速い馬に、帰りはゆっくりしてほしいからのんびり進む牛に乗るのだと言われています。暦生活では、ガラスでできたナスとキュウリの精霊馬をお届けします。涼しげなデザインで、気軽に飾ることができます。暑い夏に生野菜を飾るのが心配という方にもおすすめです。ガラスの透明感も涼しげで、優しい雰囲気もどこか安心感を感じさせてくれます。
3,000円(税込)

暑さ極まり、陽炎がゆらめく「大暑(たいしょ)」

真夏、熱帯夜が続いて暑さが厳しく感じられる頃。
もくもくと立ち上る入道雲が、真夏の気分を盛り上げてくれます。熱気がまとわりついて蒸し暑く感じられる私たちに対し、木や草花は緑をますます濃くして夏を歓楽しているようです。いよいよ夏も大詰めで、土用、夏祭り、花火大会と、夏の風物詩がひしめきます。
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大暑は、日本で一番ビールが美味しい季節かもしれません。枝豆をおつまみに、親しい人たちとビールをかきこむ。そんなひとときに幸せを感じる方も多いのではないでしょうか。ご紹介するビアグラスは、夏の食卓と思い出を彩る、美しいグラスです。グラスの表面は「みぞれ仕上げ」と呼ばれる特殊な加工を施しており、涼しげな雰囲気を一層引き立てています。デザイナーがこだわったのは、花火と金魚の愛らしいイラスト。描かれた花火は、水面に映ったもので、金魚が作り出す水紋を重なり合い、なんとも言えない情緒を生み出します。そんな情景を思い浮かべながら飲むビールは、普段とはまた違った趣を感じられるかもしれません。
2,200円(税込)

お盆の帰省時のお土産や、ちょっとしたギフトにおすすめの商品5選

クリスタル精霊馬
昨年帰省のお土産として大好評をいただいた、ガラスでできた精霊馬です。ちょこんとして愛らしく、いつまでも飾っていたくなる可愛さです。
3,000円(税込)


IROAWASE 靴下
『源氏物語』に登場する色合わせを表現した靴下です。4つの新色は、夏の装いにもぴったり。薄手の生地で作っているので、どんな靴にも合わせやすいですよ。
1,320円(税込)


宵と明け ビアーカップ
たまには両親と一緒に、ビールを飲みながら大人のひとときを。一日の始まりと終わり、「宵と明け」を表現したビアーカップです。
1,650円(税込)


注染手ぬぐい「カワセミ」
暑い夏には、手ぬぐいをもらうと嬉しいもの。涼しげなタッチで描かれた翡翠(カワセミ)の手ぬぐいであればなおのこと。おすすめの一枚です。
1,430円(税込)


花と暦を楽しむ366日
初夏から夏にかけては、色とりどりの花が見られる美しい季節。一輪の花と共に、花の本をプレゼントするのも素敵です。
2,530円(税込)

二十四節気の移ろいを感じながら一年を過ごすことは、心豊かな暮らしへと繋がってゆきます。そこに、季節を楽しむための"いいモノ"があれば、より毎日が楽しくなり、幸せを感じられる瞬間も増えていくかもしれません。暦生活は、そんなお手伝いができればいいなと思います。みなさんが今年過ごされる夏が、笑顔あふれる心豊かなものになりますように。


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