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キチョウ

旬のもの 2022.01.16

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こんにちは、昆虫写真家の村松です。

今回は、冬でも見かける機会のあるキチョウを紹介します!
昆虫なのに、冬でも見かけるってどういうことでしょう?

ミツを吸うキチョウ

昆虫は卵、幼虫、サナギ、成虫と色んな段階があり、アゲハチョウやモンシロチョウなどはサナギの状態で冬を越します。
同じチョウの仲間でも、キチョウは成虫の状態で越冬する昆虫なんですね。

ですから、寒くなって他の昆虫の姿を見なくなっても、昆虫散策をしていると見つけることがあります。

越冬中のキチョウ

この写真のキチョウを見かけたのは12月の中頃で、寒くなって緑も少なくなっています。
散歩をしていると、木にぴたっと止まっているキチョウを見つけました。

こんな感じで、春になって暖かくなるまでじっとしているんですね。
生きているのかちょっと心配だったのでつついてみたら動きました。

成虫で越冬しているので、早い段階から見かけることのできるチョウでもあります。

キチョウという名前は「黄色い蝶」からきていますが、他にも名前に「キチョウ」とつくチョウが何種類かいます。モンキチョウやツマキチョウなどです。

名前が少し似ていても、見た目に違いがあるので紹介します。

モンキチョウ

モンキチョウは、キチョウと違って羽に目立つ丸い模様が入っていますね。
キチョウよりも一回り大きなチョウです。

ツマキチョウ

ツマキチョウは、どちらかといえばモンシロチョウと見間違えることがあるチョウです。
羽の先が黄色くなっているのが名前の由来になっています。

名前が似ていても、色んな違う種類のチョウがいますね。

台湾で見かけたキチョウの仲間(タイワンキチョウ)

キチョウの仲間は、海外でも見ることができます。
中国でも見ることができますし、種類によってはインドやオーストラリアの北部まで分布しているものもいるようです。

以前、台湾に行ったときにもキチョウを見つけました。
飛んでいる雰囲気は日本で見るのとほとんど変わりませんが、日本では沖縄の八重山諸島でしか見られないタイワンキチョウだったようです。

少し種類は違ったのですが、海外に行っても馴染み深い昆虫に出会えるのはなんだかホッとするものですね。

スポットライトを浴びたキチョウ

よく見れば、黄色い羽には少し模様も入っています。
モンシロチョウや他のチョウとはどこが違うのか、観察してみるのも楽しいと思いますよ!

写真:村松佳優

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村松佳優

昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。

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