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ブルーベリー

旬のもの 2024.06.03

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今日のお話は「ブルーベリー」です。
国産のブルーベリーの主な旬は6月から8月で、夏に楽しめる果実です。

ブルーベリーはツツジ科スノキ属の植物です。春にスズランに似た白い可憐な花が咲き、秋に紅葉し、冬に葉が落ちます。
原産地は北アメリカで、先住民インディアンは野生のブルーベリーを生のまま食べたり、干して保存食にしていたそうです。
日本で自生しているコケモモ、ナツハゼ、シャシャンボ、クロマメノキも同じツツジ科スノキ属の仲間です。クロマメノキは、別名アサマベリーとも呼ばれ、明治時代に欧米人の避暑地だった軽井沢で、アメリカ人がブルーベリーに似ているクロマメノキの果実を見つけてジャムにしたそうです。故郷を思い出させた味に感激したのかもしれません。

現在ブルーベリーは200種類以上ありますが、主に3つの系統にわかれます。寒冷地に合うノーザンハイブッシュ系、冬が温暖な地域に合うサザンハイブッシュ系とラビットアイ系です。
日本でも気候に合った品種を北海道から沖縄まで栽培することができます。読者の皆さまのお住まいの場所から日帰りで行ける観光農園が見つかるかもしれません。
食べ比べすると異なる香り、ジューシーさ、甘み、酸味を感じますし、摘み取ったばかりの完熟果実の格別の味を楽しむことができます。

珍しいピンク色のブルーベリー「フロリダローズ」

ブルーベリーは枝についている状態でしか完熟しないため、未熟な果実と見分けるポイントが3つあります。

果実をつけている細い柄が緑色ではなく紫色になっていること、柄と果実のつなぎ目の周りに黒いリングの模様がでていること、ギザギザになっている顔の中心も濃い青色になっていることです。

品種によって完熟のサインに違いはありますが、初めて摘む時はこの3つのポイントを覚えていると、果実を引っ張らなくても上下に少し動かすだけでポロッと柄から簡単に外れます。

もし未熟の果実を摘んだとしても、ジャムにするとその酸っぱさが良い味わいを引き出してくれます。
ブルーベリーは冷凍しても風味が変わらない特徴があるので、凍ったブルーベリーをシャリシャリ食べるのも暑い夏におすすめです。アーモンドミルクをかけても良いです。

私は3年ほどブルーベリーの収穫の手伝いをしていました。6月は「収穫の後に雨が降り、程よく日照時間がありますように」と、7月と8月は嵐になると果実が落ちてしまうので「優しい雨が降りますように」と、自然には抗えないとわかっていても祈るような気持ちでした。今年もブルーベリーに会いに行くのが楽しみです。

桃とブルーベリーのコンポート

〈材料〉
•桃 2個
•ブルーベリー 10個

A •グラニュー糖 100g(桃の重量の1/4)
•水 500cc
•レモンまたはスダチやカボスの絞り汁 大さじ1

〈作り方 〉
①桃のうぶ毛を取るために、指で優しく撫でるように水で洗います。半分に切って中の種をスプーンで取り除きます。
②Aを小鍋に入れて沸騰させてから、皮を下にして桃を入れます。
③弱火で5分煮て、桃をひっくり返して、ブルーベリーを加えてさらに5分煮ます。火からおろして、皮をつるんと取って冷ましせます。
④保存容器に入れて、冷蔵庫で冷やします。

以前ご紹介した桃のコンポートのレシピですが、ブルーベリーを入れると色素がシロップに溶けて綺麗な色になります。

写真提供:川口屋薫

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川口屋薫

料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁

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