今日のお話は「おかひじき 」です。
見た目が海藻のひじきに似ていることから、「丘のひじき」→「おかひじき 」と名付けられました。別名「水松菜(みるな)」とも呼ばれます。
元々は海辺の砂地に自生していた野草ですが、江戸時代頃から栽培が始まったとされています。
山形県南陽市はおかひじき発祥の地とされており、日本海沿岸に面した庄内地域で採った種が、最上川を渡る船で内陸の南陽市に運ばれました。現在も南陽市置賜(おきたま)地区は山形県の伝統野菜として栽培が盛んです。
また、千葉県、福岡県、長野県など他の産地も増えたこともあり、ほぼ通年、主にハウス栽培のものが出荷されるようになりました。
6月頃から露地栽培でも収穫が始まりますので、今は旬の時期にあたります。近年はスーパーなどのお店に並ぶようになりましたので、見かけたらぜひ味わっていただきたい野菜です。
私が以前働いていた市場では、春頃から出荷が本格的に始まると、毎日のように扱っていていました。おかひじきの若芽部分がパックに詰められていて、濃い緑色で全体に張りがあり、生き生きしていました。新鮮なおかひじきを選ぶときの参考にしてください。
おかひじきの魅力はシャキシャキした食感で、料理にリズム感を出してくれるような楽しい野菜だと思います。
茹で過ぎるとシャキシャキ感を失ってしまいますのでご注意ください。
おかひじきの根元にかたさがあるときは1cmほど切り、沸騰したお湯に少し塩を入れて1分半〜2分茹でた後、水にさらします。ギュッと水気を絞ってから包丁で2〜3等分に切ります。
おかひじきはクセのない味で、和え物以外に、サラダ、卵焼きの具、味噌汁に入れるなど色々な料理に使うことができます。
山形県の郷土料理に「おかひじきのからし和え」があります。茹でたおかひじきをからし醤油と和えます。
私はからしが少し苦手なので、はじめて作った時は、一口だけ味見するつもりでしたが、おかひじきの繊細な草の香りを、からし醤油が包んでくれるような滋味溢れる味わいに、箸が止まらず完食したほどです。
今日のレシピは、クラッカーやパンにのせたり、そのまま食べたりしてもワインのおつまみに合うイタリアンおかずです。よかったら作ってみてください。
おかひじきとマスカルポーネチーズ和え
材料
•おかひじき 1パック(約70g)
A
•マスカルポーネチーズ 1パック(100g)
•カニカマ 35g〜40g
•レモンのしぼり汁 小さじ1
•和からし 小さじ1/2
作り方
①茹でたおかひじきを3等分に切ります。
②ボールに①とAの材料を混ぜ合わせたら完成です。
ポイント
・カニカマの代わりに生ハムを刻んだものでも良いです。
・盛り付けた後にすりおろしたレモンの皮をかけると、爽やかなアクセントになります。
写真提供:川口屋薫

川口屋薫
料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁
