書籍「日本を味わう 366日の旬のもの図鑑」
旬の食を楽しむ暦生活の本
暦生活の三冊目の本『日本を味わう 366日の旬のもの図鑑』が完成しました。今回は旬のもの、季節の食をテーマにしています。
このページでは、暦生活編集部から見たおすすめポイントを、本屋さんでぱらぱらめくっているみたいにご紹介します。
『日本を味わう 366日の旬のもの図鑑』
日本の季節を、今日の食卓に。
旬の食材・伝統の行事食がわかる食ごよみ。
「旬」という言葉で、食べものの最も味のよい時季を表現し、走り、盛り、名残りなど、その時々のおいしさをこまやかな感性で見出してきた日本人。
この本を通して、一年366日、日本の多彩な旬の食べもので季節を鮮やかに彩っていただければ嬉しいです。
手に持った時にぬくもりを感じる、優しい手触りの紙を使いました。
帯コメントは、料理研究家の土井善晴さんにいただきました。
暦とは時である
「とき」は溶けること。
人間と自然が
交わって溶けあって
一つになるとき
きれいだなあと思う
おいしいなあと思う。
---土井善晴
日々の暮らしに旬のものをそっと添えられるような本にしたい。
そう思い一日一食、366食の旬のものが掲載された日めくりカレンダーのような本を作りました。
一年を通して四季がゆるやかに流れている日本。そこには、人と自然が育んできたぬくもりのある食材が季節とともに根付いています。
食材の由来や歴史、人との関わりなど、知ることで日々の食をより深く味わえる文章が添えられています。書いてくださったのは食文化研究家の清絢(きよしあや)さん。優しく丁寧な口調で、語りかけてくれるような文章です。
食材には、季節のレシピが添えられているものも。今回レシピを提供してくださったのは、暦生活のWEBメディアでも執筆いただいている料理人の川口屋薫さん。
旬のものをいただくことは、季節もいっしょに丸ごと味わうこと。
それはもう、何ものにも代え難いごちそうです。
この本を読んで、明日のお買い物で普段は選ばない旬の食材を選んでみたり、週末に料理を作ってみたり。
日々の暮らしの中に、旬のものを取り入れるきっかけになれば嬉しいです。
旬のものから季節を感じられる、「暦」を意識した構成になっています。食といっしょに一年を巡る本としてもお楽しみいただけます。
日本の食と暦についての特集コラムも
巻末には、特集コラムも掲載しました。
書いてくださったのは和暦研究家の高月美樹さん。日本の食と暦、稲作との関わりなど、私たちのルーツを探る、興味深い内容になっています。
「二十四節気と七十二候」
季節を知ることは、旬を知ること。
旬のものをいただくことは、季節をまるごと味わうこと。
巻末には、二十四節気と七十二候の一覧表を作り掲載しています。
ぜひ、合わせてお楽しみください。
「代表的な伝統野菜MAP」
日本各地の伝統野菜を掲載しています。
ぜひ、お住まいの地域の伝統野菜を探してみてください。
丁寧に時間をかけた分、心のこもった一冊に仕上がりました。
心あたたまるイラストを描いてくださったのは、イラストレーターの小林マキさん。こちらのきのこが可愛くてお気に入りです。
イラストレーター小林マキさんのサイトはこちら
この本が、旬のものを楽しむ豊かな一年に寄り添える一冊になりますように。そう願っています。
- 執筆
- 清絢(きよしあや)
- 出版社
- 淡交社
- ページ数
- 384ページ
暦生活は新日本カレンダーが運営するWebメディア。
「日本の季節を楽しむ暮らし」をコンセプトに、暮らしのなかにある季節の行事や旬のものを日々発信しています。