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ゴマダラチョウ(越冬)

旬のもの 2026.02.26

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こんにちは、昆虫写真家の村松です。

白黒模様が美しく、その模様からゴマダラチョウと名付けられたチョウがいます。
夏には樹液で観察できるので、カブトムシを探していると出合えることがあります。

冬の間は幼虫で越冬します。その様子を含めてご紹介します。

樹液にやってきたゴマダラチョウ

幼虫にはツノがあるのですが、カブトムシのような強そうなツノではなく、短い枝のようなツノを2本持っています。
見ようによっては耳のようにも見えると思いますが、いかがでしょうか?

好みはあるかと思いますが、この姿が可愛いと人気のイモムシでもあります。

ゴマダラチョウの幼虫

イモムシはエノキを食べて成長するので、暖かい時期は葉っぱを探すと見つかります。
しかし、冬になるとエノキの葉は枯れて落ちてしまいます。

幼虫はどこへ行ってしまったのでしょうか?

実は落ち葉の下でじっと動かずに春が来るのを待っているんです。

秋になって寒くなってくると、緑色だった体の色は徐々に茶色へと変化します。
落ち葉にくっついているので、見つかりにくくするためですね。

無防備な状態ですから、天敵に見つかると簡単にやられてしまいます。

茶色に変化中の幼虫

葉っぱが枯れて落ちていくと、幼虫も木から降り、冬を越すのに良い場所を探して落ち葉にたどり着きます。

エノキの木が植えられているところは多いので、冬の間でも落ち葉が溜まっているところを探してみるのも面白いと思います。
見つからなくても、越冬中の他の昆虫が出てくることもあります。

落ち葉をひっくり返したら見つかった幼虫

一枚一枚落ち葉をめくっていくと、このようにくっついて寝床にしているのを見つけました。

落ち葉は、色んな生き物が冬を越す場所にもなっています。
公園などでは、落ち葉を片付けて捨ててしまうこともありますが、ある程度残しておくことで生物の多様性を守ることにもつながります。

冬の間は生き物が減ってしまったような気がしますが、外に出て観察してみれば色んな場所から様々な生き物が見つかります。
落ち葉の下にもちょっとしたドラマが眠っていると思うと、寒くても散歩が楽しくなるかもしれませんね。

越冬中の幼虫

写真:村松佳優

※ 日本の昆虫を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」を運営しています。ブックレットの制作もしているのでムシミルで検索してみてください。

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村松佳優

昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。

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