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春休み

旬のもの 2026.03.25

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二十四節気では「春分」を迎えました。

昼と夜の長さが同じになり、日がずいぶん長くなってきたことを実感します。
肌寒く感じる日が減ってきたり、冬眠から目覚めた生き物たちが動き出したりと、少しずつ春の足音を感じる瞬間が心地よいなぁと思います。
桜の花も咲きはじめて、どこへお花見に行こうか、予定を立てるのもたのしい季節ですね。

また、この時季はちょうど年度が切り替わるタイミングでもありますが、学生さんは「春休み」の方も多いのではないでしょうか。

「春休み」といえば、私は決まって放課後の教室の風景を思い出します。

チャイムが鳴って、帰り支度をしながらお喋りをする時間。なにを話していたかなんて大人になったいまではまったく覚えていないのに、とにかく夢中で時間を忘れてお喋りをしていたことを思い出します。
春休みが迫ってくると、クラス替えや進級・進学することを実感して、とてもとても切ない気持ちになりました。「この時間がずっと続けばいいのに」って毎年春休みが来るたびに思っていたような気がします。

「春休み」は年度の終わりからはじまりにかけて設けられる休み期間です。
学校や地域によって期間や日程は少しずつ違いますが、一般的に3月末から4月上旬までの2週間ほどです。夏休みに比べて期間は短いのですが、月をまたいで学年や学校が変わる、節目の期間です。気候もちょうどいいので、休み中に友人や家族と出かける方も多いと思います。

私にとっての「春休み」は、「別れと出会い」をはじめて意識した行事だったかもしれません。休みに入ると強制的に学校では会えなくなって、休み明けにはまた違う場所での生活がはじまる。どんな出会いがあるのだろうとドキドキしながら、過ごしていました。

大人になってからは「春休み」が無くなり、以前のようにはっきりと区切りがなくなりましたが、それでもやっぱりこの時期にはあのときのことを思い出します。放課後に集まってお喋りをした時間。人付き合いがうまくいかなくて、悶々と過ごした時期もあったけれど、それでも教室を出るときに感じたあの切なくてもどかしい気持ちは忘れられないなぁと思います。

季節が流れていくように、人生もまた流れていくのだと学んだ2週間が私にとっての「春休み」だったのかもしれません。

今年も桜が咲いています。一斉に咲いて、一斉に散っていく。
その潔さを見習って、この時期ならではの出会いも別れも受け入れながら、歩みを進めていきたいなぁと思います。

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高根恭子

うつわ屋店主
神奈川県出身、2019年に奈良市へ移住。
好きな季節は、春。梅や桜が咲いて外を散歩するのが楽しくなることと、誕生日が3月なので、毎年春を迎えることがうれしくて待ち遠しいです。奈良県生駒市高山町で「暮らしとうつわのお店 草々」をやっています。好きなものは、うつわ集め、あんこ(特に豆大福!)です。畑で野菜を育てています。

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