こんにちは、昆虫写真家の村松です。
今回紹介するのは、日本で見られるクワガタムシの中でも少し変わった特徴を持つミヤマクワガタです。
ミヤマは漢字で「深山」と書き、山地を中心に見られます。
なんといっても一番目立つのは頭部の形です。
ミヤマクワガタの仲間に見られる特徴で、頭部後方が張り出した形状がいかつい雰囲気を出しています。
この部分を耳と呼ぶこともあるのですが、正確には耳状突起(じじょうとっき)と呼ばれます。
どうやら、アゴを動かすための筋肉が詰まっているようで、大型の個体は挟む力も強そうです。
この一風変わった姿に、ファンも多いミヤマクワガタ。よく見れば全体的に金色に輝く微毛が見えます。
これも人気の秘密です。
少しずつ取れていってしまいますが、羽化したての個体はふわっとしていてツヤのある雰囲気がとても綺麗です。
クワガタの仲間は同じ種類でも体長が大きく違うことが多く、ミヤマクワガタにも小型のものがいます。
小型の個体はアゴも小さくなり、耳の張り出しも弱くなります。
同じ種類でも変化が大きくて面白いです。
メスはどんな姿をしているでしょう?
クワガタのメスはみんな似ているのでややこしいですね。
クワガタに詳しくないと上から見た姿では、何クワガタのメスか見分けるのは難しいです。
でも、お腹をちょっとのぞいてみると、金色の微毛で覆われているのが見えるかもしれません。
毛並みがキレイですね。
この微毛も取れてしまっていることがありますが、脚の黄色い模様も特徴なので覚えておくと見分けられそうです。
北海道から九州まで広い範囲で見られるクワガタムシですが、少し涼しい場所や標高の高い場所で見られることが多いので、近くの公園で昆虫採集をしようと思ってもなかなか見つかりません。
山登りやキャンプを楽しんでいる時に、昆虫探しをしていると見つかるかもしれません。そういった機会にぜひ探してみてほしいクワガタムシです。
キャンプの夜、明かりに向かって飛んでくることもありますよ!
写真:村松佳優
※日本の昆虫を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」を運営しています。ブックレットの制作もしているのでムシミルで検索してみてください。

村松佳優
昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。
