書籍 「書き込み式 ボールペン『源氏物語』練習帖」
千年の時を超えて親しまれる『源氏物語』
27首の和歌をを書き写して深く味わえる一冊
平安時代の女性たちの苦悩や葛藤、多様な愛の形から「本当の幸せ」を模索した超大作『源氏物語』。
一度は読んでみたいと思うものの、54帖という長さゆえに手に取るのはなかなかハードルが高いと感じているのではないでしょうか。
そんな方でも取り組みやすい本書は、手で書き写し、声に出して読むことで『源氏物語』の世界を堪能することができる“書き込み式”の書籍です。
また、物語のあらすじ、紫式部の紹介から暮らしや文化など時代背景までやさしく解説したページもあり、物語を深く味わえる一冊となっています。

和歌を書き写して味わう
この本では、『源氏物語』の中から厳選した27首の和歌を紹介。
掲載した和歌には、いずれも歌の中に帖(巻)名の由来となる言葉が編まれています。
一日一首、読み・書き・意味を体で感じとり、紫式部が残した言葉や思いを馳せてみませんか。


この練習帖の特徴
◎ボールペン1本で気軽に始められる
◎「声に出して読む」→「書き写す」→「意味を知る」の順で初心者でも取り組みやすい構成
◎書写は「なぞる」→「書き写す」でステップアップ
◎字を美しく書くためのポイントも充実
◎書家・岡田崇花先生のお手本が見やすい
◎しっかり開き、書き込みやすい製本
いまを生きる人たちにこそ読んでほしい『源氏物語』を、全く新しいアプローチで深く楽しむことができる一冊です。

書くことに没頭して心を整えましょう
書き写しをすることで、疲れた脳を癒やし、心を整える効果があるともいわれています。
集中して一文字一文字丁寧に文字をつづることで、ほかのことに気持ちが向かなくなり脳の疲労が軽減されるそう。
デジタルで文字を打つことの方が多い今の時代に、丁寧にペンで文字を書く時間を体験してみませんか。

基本知識や美しいイラスト
『源氏物語』のあらすじや人物相関図、紫式部の紹介や、鑑賞ポイント、美しいイラストなどを盛り込んだ「女性視点」での解説ページも充実。
平安時代の暮らしや文化、風習などの時代背景を紹介しながら「『源氏物語』から学ぶ生きるヒント」と題したコラムを多数掲載しています。

和歌の中に秘められた登場人物や作者の思い。
それらを声に出し、書き写すことで、平安の人々の心のうちに触れることができるかもしれません。
千年以上前の物語から、現代を生きるための新たなヒントを見つけてみませんか。

著者紹介
監修:服藤早苗(ふくとう・さなえ)
埼玉学園大学名誉教授。専門は平安時代史、女性史。著書に『藤原彰子』(吉川弘文館)、『「源氏物語」の時代を生きた女性たち』(NHK出版)、共編著に『藤原道長を創った女たち』(明石書店)など。
書:岡田崇花(おかだ・すうか)
1960年生まれ。日本書蒼院副理事長(松戸会会長)。文部科学省後援書写技能検定協会千葉県審査員。読売書法展かな部特選受賞。文部科学省認定硬筆書写検定1級。子どもから書道講師まで幅広く指導を行っている。
- 監修
- 服藤早苗
- 書
- 岡田崇花
- 発行所
- 河出書房新社
- ページ数
- 128ページ
- サイズ
- B5変型判