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和菓子の日

暦とならわし 2020.06.16

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こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。

同じような毎日がすぎていく中で、季節を感じさせてくれるのは古くから日本に伝わる暦や二十四節気、行事などではないでしょうか。

1年の中で、自分や家族の誕生日はもちろん、由来がとても美しかったり、その行事に携わる食べ物が好きだったりと、なにかのきっかけで行事を好きになるだけで、なんでもない日が特別な日になる気がします。

今日6月16日も和菓子が大好きな私にとってはとても特別な日。そう、今日は「和菓子の日」なんです。

歴史を調べると、和菓子の日のきっかけとなった行事が始まったのはなんと平安時代。日本で疫病が蔓延し、仁明天皇は年号を嘉祥(かじょう)と改めました。その年の6月16日に16個のお菓子やお餅を備え疫病除けと健康を祈り、それ以降、6月16日に厄除けを願ってお菓子を食べる「嘉祥菓子」の文化ができました。

江戸時代になり、「嘉祥の日」として親しまれるようになります。幕府では江戸城の大広間に2万個ものお菓子が並べられ、大名や旗本に配られたのだそう。明治時代までは行われていたものの、その後廃れてしまったこの「嘉祥の日」の文化は昭和54年に「和菓子の日」として復活しました。

さすがに16個も食べられないものの、毎年和菓子の日は和菓子をたくさん食べられる日として、とても待ち遠しくなります。

和菓子巡りをしたり、イベントをしたりして過ごしてきた和菓子の日でしたが、今年はおうちで過ごすことになりそう。あのお店のおじいちゃんは元気かな、なんて今までめぐったお店の人たちを思いながら、お気に入りの和菓子をお取り寄せして旅行気分を味わったり。せっかくの機会なので今年は自分で和菓子を作ってみるのもいいかもしれないな。

今日は待ちに待った特別な日。大好きな和菓子をたくさん食べて、厄除け、そして健康を祈りながら癒しのひと時を過ごしたいものです。

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せせなおこ

和菓子コーディネーター
福岡県出身。あんこが大好きな和菓子女子。和菓子を好きになったきっかけはおばあちゃんとつくったおはぎ。ぽかぽか暖かい春が好きです。おいしい和菓子を求めて全国を旅しています。

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