「お月さま、なんの形に見える?」
「形?うーん…」
「うさぎさんにみえない?」
「えー、うさぎ!?」
初めてのお月見はなんだかわけもわからず、うさぎがいるとかなんとかよくわからず、ただお団子が食べられるのが嬉しくて、夢中で食べていた気がします。
こんにちは。和菓子女子のせせなおこです。
月が綺麗だと思うようになったのは大人になってから。疲れて歩く帰り道に見上げた月があんまりにも綺麗だったり、電話越しに「今日の月はきれいだよ」なんて言い合ったり。「お月見」という日じゃなくても、ぱっと何気なく見上げた先にある月の存在にいつも助けられています。

9月に入ると、和菓子屋さんではうさぎをモチーフにしたお饅頭やお月見だんごが並びはじめ、今年もお月見の季節がやってきたことを知らせてくれます。
考えてみると、当たり前、と思っていた文化が地域によって異なることを教えてくれる和菓子の魅力に気づかせてくれたのは、お月見文化が最初だったかもしれません。

お月見団子といえば丸いお団子がピラミッド状に並べられたものだと思い込んでいましたが、地域によって違うということを知りました。関西では里芋をモチーフにしたとされる細長いおだんごにあんこがまとってあったり、名古屋ではしずくの形をしたピンク・茶色・白の外郎のようなものだったり、初めて知ったときはそれぞれ個性があふれすぎていることにとにかく驚きました。

形は違うものの名古屋、関西共に里芋がモチーフとなっています。これは、里芋が中秋の名月の時期にちょうど収穫を迎えることから「芋名月」と呼ばれることに由来しています。一般的に、今ではお月見は十五夜のみになってしまいましたが、昔は十五夜だけのお月見は「片見月」といわれ、その後の十三夜の月とセットで楽しむのがいいとされていました。
※地域により諸説あります。

電気もない時代、大切な人と満月を見上げる文化は今よりももっとロマンティックで尊い非日常だったんだろうなぁ。
十五夜を「芋名月」と呼ぶのに対し、十三夜は「栗名月」と呼ばれます。これを名付けた人は食いしん坊だったのかなぁ、なんで想像するだけでなんだか楽しくなってしまいます。
今年のお月見は10月1日、いつもよりちょっぴり遅めのお月見となりそうです。
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