口を開けば出てくる言葉は「あつい!」のみ、夏真っ盛りです。
今回のテーマは白玉。真っ白でもちもちした白玉はそのかわいらしさに、見ているだけで癒されてしまいます。夏に白玉のイメージがない、という方も多いかもしれませんが、実は、8月8日は白玉の日なんです。丸い白玉を重ねた姿が8に見えることから、白玉の日となりました。その理由がなんだかとってもかわいらしくてほっこりしてしまいます。
白玉のルーツは戦国時代。戦いの際、敵にお米を奪われないように、川に俵ごと沈め隠したのがきっかけです。しかし、水をたっぷり含んだお米は腐ってしまう。そこで、白玉粉が生まれます。原料であるもち米を水と一緒に粉に挽き、新しい水に晒しながら白玉になる部分を沈殿させます。絞って固め、これを小さく刻んで乾燥させて作られます。
昔は寒い時期にこの作業を行なっていたため、白玉は別名”寒ざらし”とも呼ばれます。この名前がそのまま甘味の名前になった長崎・島原の郷土料理は白玉にシロップをかけたもので、やさしく懐かしい味を堪能できます。
また、佐賀の銘菓”白玉饅頭”はこしあんを白玉の生地で包んでいたり、熊本の白玉粉専門店の”白玉屋新三郎”ではいろんな種類の白玉スイーツはもちろん、白玉粉を使ったレシピ本も販売されていて、白玉好きにはたまらないお店です。
白玉自体が主役になることはあまりないけれど、夏の暑さを和らげてくれる甘味に白玉は欠かせません。例えばキラキラと輝く宝石のようなあんみつ。あんみつだけでももちろんおいしいですが、白玉あんみつ、と白玉がトッピングされるだけで特別感が増します。冷やしぜんざいやかき氷にも白玉の存在は欠かせません。
さらに、白玉はおうちで作るのもとても簡単!白玉好きの私はいつでも食べれるように常に家に白玉粉をストックしています…!白玉粉にお水を少しずつ加えていき、耳たぶほどの固さになるまでこねます。そのあとは好みの大きさに丸めて沸騰したお湯へ。白玉がぷかぷかと浮かび上がってきたら完成です。きなこや黒蜜、あんこをトッピングしたり、アイスにのせるだけで簡単に和風パフェ になります。
外に出るのも億劫になりがちな暑い季節ですが、お家で凉しくおいしいひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?
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