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チョウトンボ

旬のもの 2024.09.29

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こんにちは、昆虫写真家の村松です。
昆虫の写真を撮影し、その魅力を紹介するWebメディア「ムシミル」の運営をしています。ムシミルで検索してみてください。

今回は、幅の広い大きな羽を持ったチョウトンボを紹介します。

トンボの仲間は、細長い羽を持ったものが多いですが、このチョウトンボは他のトンボよりも幅の広い羽を持っています。
しかも、金属光沢のような輝きを持った羽がとても美しい昆虫です。

チョウトンボ

この色彩は構造色で、光の当たり方や見る角度によって輝き方が変わります。
見る角度によって黒っぽくも見えます。

幅の広い羽を持っているので、他のトンボに比べると羽ばたく速度は少し遅く感じます。
しかし、その動きが羽のキラキラを際立たせているようにも思えてとても綺麗です。

チョウトンボの羽の色彩

幅が広くてキラキラした羽を持ったトンボは、このチョウトンボくらいなので区別は難しくないですね。
珍しい雰囲気がありますが、本州から九州まで生息範囲は比較的広いです。
どこでも見られるわけではありませんが、都市部でも広い池がある公園などで見ることもできます。

時期としては、夏前から秋頃まで飛んでいる姿を見かけるので、公園などに遊びに行ったら探してみたいトンボです。

ちなみに、オスもメスも羽に金属光沢を持ちますが、その雰囲気は少し変わります。

オス(左)とメス(右)

オスの羽は広い範囲で青紫色ですが、メスは羽の中心部が金緑色をしている雰囲気です。

昆虫など動物の世界ではオスのほうが綺麗な模様や目立つ見た目をしているケースが多く見られ、チョウトンボもオスのほうがよりキラキラしています。

とても綺麗なので生息場所での観察は楽しいですが、縄張り意識も強く飛び回っている状態も長いので写真を撮るのは大変です。
それでも、少し止まったところで羽が綺麗に見えるポイントを探して写真を撮るのはとても楽しいですね。

チョウトンボ

飛ぶスピードが早いわけではないので、油断していると他の大型のトンボや鳥に襲われてしまうことも。

飛ぶスピードを上げて強くなることよりも、美しさを磨くように進化してきたことにロマンを感じます。

その色彩から様々な表情を見ることができるので、見かけたときにはじっくりと観察してみてくださいね。

チョウトンボ

写真:村松佳優

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村松佳優

昆虫写真家
滋賀出身、大阪在住。新しい命が芽吹き、生き物が活動を始める春が好きです。昆虫の散策や観察が好きで、見て、驚き、感動したことをWebメディア「昆虫写真図鑑ムシミル」に載せています。多くの人にその面白さや美しさが届けば嬉しいです。

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