今日のお話は「加賀太きゅうり」です。
加賀太きゅうりは、石川県•金沢市で古くから栽培されてきた加賀野菜のひとつです。
昭和11年に、東北の品種が伝わり、地元の品種との自然交雑などを経て、昭和27年頃に現在のような姿へと育まれていきました。
太くて丸みのある姿は、どこか愛嬌があって、思わず手に取りたくなります。
肉厚でやわらかく、みずみずしい爽やかな味が広がります。加熱すると、また違ったやわらかさが生まれます。
きゅうりのような軽やかさと、どこか冬瓜を感じさせる優しさをあわせ持つ味わいです。
今年の初せりは4月7日に行われ、順調に育っているそうです。初夏の気配が深まる5月中旬から6月にかけて最盛期を迎え、10月頃まで全国に向けて出荷されます。私が住んでいる大阪では、スーパーなどのお店で見かけます。
大きくても日持ちするので、季節に寄り添いながら長く楽しめる野菜です。
生は、サラダ、浅漬け、酢の物に。
加熱は、煮物、あんかけ、炒め物、汁物に。
日々の料理に、そっと力を貸してくれると思います。
皮を剥くのは、切る前でも、切り分けてからでも良いです。中の種をスプーンなどで取ります。
加賀太きゅうりの姿を活かした前菜。
簡単に作れて、日々の食卓やホームパーティにおすすめです。
味噌マヨネーズ、佃煮、卵サラダ、ツナマヨなどを詰めて食べやすい大きさに切ります。
頂いた椎茸パテを詰めてみました。干し椎茸の旨み、ニンニクと油と塩の味付けに、加賀太きゅうりのみずみずしさが合わさって、見た目も爽やかな一皿になりました。
加賀太きゅうり4分の1を、長芋を薄切りにしたものと、ポン酢で味付けしたもずくと和えます。緑と白の色合いが綺麗で、旬のもずくと合わせると季節感がでます。
今日のレシピは、手に入りやすい材料で簡単に作れて、加賀太きゅうりのシャキッとした食感と、ジュワッと広がるやわらかさを楽しめる料理です。
よかったら作ってみてください。
加賀太きゅうりと豚バラ肉の味噌炒め
材料(約2人前)
•加賀太きゅうり 3/4本
•玉ねぎ 1/2個
•豚バラ肉 約150g
•ニンニク 1片(約5g)
•生姜 約5g
•塩胡椒 適量
•油 大さじ1
•ごま油 大さじ1/2
A
•味噌 大さじ1
•醤油 大さじ1と1/2
•酒 大さじ1
•砂糖 大さじ1/2
作り方
①加賀太きゅうりは皮をむき、4等分にして種を取り、やや厚めに切ります。
②玉ねぎは薄切り、豚肉は一口サイズに切ります。ニンニクと生姜はみじん切りにします。
③フライパンに油、ニンニク、生姜を入れて弱火で香りを出します。加賀太きゅうりを入れて弱火で2分ほど、軽く焼き色が付くまで焼いたあと、お皿に取り出します。
④同じフライパンで、玉ねぎを軽くしんなりするまで、さっと炒めた後、取り出します。
⑤フライパンに豚肉を炒めて塩胡椒をふります。
⑥加賀太きゅうりと玉ねぎを戻して、中火で炒めます。火を弱めて、Aを加え、さっと絡めて、最後にごま油をまわし入れたら完成です。
☆ポイント
加賀太きゅうりは、あまりさわらないようにして焼くと、水っぽくなりにくいです。

川口屋薫
料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁
