今日のお話は「青みかん」です。
青みかんといえば、摘果した実を指す場合もありますが、今回は冬に甘く熟す温州みかんを、まだ青いうちに収穫した青みかんについて、ご紹介します。
青みかんは、子どもの頃から親しんできた果物です。
それでも、その名前を聞くと、青いだけでまだ早いと思ってしまいます。青々とした実が「まだ修行中です」という顔をしているような気がしてしまいます。
ところが、改めて切ってみると、中には鮮やかなみかん色の果肉が現れます。
「いや、もう一人前じゃないですか!」青い皮にすっかり一本取られました。
青みかんは甘さは控えめですが、酸味と爽やかな香りが魅力です。
暑い日には、食欲が落ちることもあります。
冷蔵庫で冷やした青みかんをいただくと、口の中に夏らしい香りが広がり、暑さを少し忘れさせてくれます。
今回は、にんじんの甘み、ツナのうま味、青みかんの爽やかな香りを合わせたサラダをご紹介します。
青い皮との色の違いに、思わず「おっ」と声が出るかもしれません。そんな小さな驚きも、青みかんを切る楽しみのひとつです。
私の青みかんの記憶と言えば、幼稚園や小学校の運動会です。
おにぎりや卵焼き、唐揚げを詰めたお弁当のそばには、いつも青みかんがありました。
家族みんなで、皮を剥いて食べるのが楽しみでした。
小さかった私は青みかんのことを、「運動会みかん」と呼んでいました。
少し酸っぱかったことまで、今では懐かしい思い出です。
青い皮を見ると、まだ少し早いような気がします。この時期は、桃、ぶどう、スイカ、梨など甘い果物があるので、そう感じるのかもしれません。
でも、その爽やかな香りは、この季節ならではの楽しみです。
青みかんは、夏から秋へと橋渡しをしてくれる果物なのかもしれません。
青みかんとにんじんのツナサラダ
材料(作りやすい量)
•青みかん 2個
•にんじん 1本
•ツナ 1缶
•塩 少量
•オリーブオイル 大さじ1
•胡椒 お好みで
作り方
①にんじんは細切りにした後、塩揉みします。
②皮を剥いた青みかんを、飾り用のいちょう切りと小さめに切ります。
③ボウルに水気をしっかり絞ったにんじん、ツナ、小さめに切った青みかん、オリーブオイルを入れて、軽く混ぜ合わせます。塩を少し加えて味を整えてください。
☆ポイント
お好みで、胡椒をかけても良いです。
よりさっぱりと仕上げたい時は、酢を少し加えてもよく合います。

川口屋薫
料理人
Le btagev(ルブタジベ)代表。大阪出身。料理人。珍しいやさいの定期便をしています。風薫る季節5月が過ごしやすくて一番好きです。イタリア在住中、ヨーロッパ野菜に恋し、日本の野菜が恋しくなったのをきっかけに野菜に関わる仕事をしています。 趣味 囲碁
