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和菓子IROAWASE|〜わがしこばなし〜

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ふんわりもっちり、幸せ触感。
昨年大好評いただいたIROAWASE靴下シリーズに、和菓子カラーが新登場いたしました。
和菓子の小話とともに、まったりお楽しみくださいませ。

桜餅の淡いピンクは春の訪れを、水羊羹の透明感は夏の涼を、練り切りの菊や紅葉は秋の深まりを、そして椿を模した上生菓子は冬の趣を伝えます。
自然に対する感性を大切に、和菓子には旬の素材や四季を味わうこころが込められています。
和菓子IROAWASEとともに、1 年を彩る和菓子をご紹介していきます。

カステラ

みんな大好き、ふんわり優しい味のカステラ。
ふわふわ黄金色の生地に、こんがり焼けた表面。
じゅわっと広がるカラメルの風味がたまりませんね。

カステラの語源は「Bolo de Castella」で、スペインにあったカスティーリャ王国のお菓子、という意味。
鎖国時代にスペインやポルトガルの商人・宣教師を通じて日本に伝わった南蛮菓子の一つです。
十返舎一九編『餅菓子即席手製集』(1805年)には、カステラを焼いたり、切ったりしている様子が生き生きと描かれています。

『餅菓子即席手製集』(味の素食の文化センター所蔵) を改変
出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100249416

おはぎ

もっちりほっこり美味しいおはぎ。
もち米やうるち米を、あんこで包んで作られます。
つぶあん、こしあん、きなこ、胡麻、青のり…。
皆さまのお気に入りのおはぎはどれでしょうか。

季節の花になぞらえて、春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」の名前で親しまれています。
今ではお彼岸の行事食として良く知られていますが、昔は忌明けや10月の亥の日にも食べられていたのだそう。
古くより小豆の赤色には邪気を祓う力があると信じられたことも、おはぎの人気に一役買っていたことでしょう。

萩の花

金平糖

夜空に輝く星のように、きらきらと可愛らしい金平糖。
一粒いただくごとにうっとりする、やさしい甘さ。
口の中で溶けてなくなってしまうのが、なんだか寂しい砂糖菓子です。

ポルトガル語で砂糖菓子を意味する「confeito」が語源とされています。
カステラと同じ南蛮菓子の一つで、1569年には織田信長に献上されたという記録も。
金平糖はゆっくり糖蜜をまとわせて作られ、なんと出来上がるまでに約2週間もかかるのだそうです。

いちご大福

長い歴史を誇る和菓子界に、颯爽と現れた期待の新星、いちご大福。
いちご大福が生まれたのは、1985年2月。
東京の玉屋という和菓子屋さんで、大角和平さんにより作られたいちご豆大福が、いちご大福の始まりなのだそう。

真っ赤ないちごと白い大福にあんこのコラボレーションは、一大センセーショナルを巻き起こし、いちご大福はあっという間に不動の地位を獲得します。
大角玉屋さんでは、今でもいちご豆大福が作られています。

桜餅

桜餅といえば、やはり避けては通れない話題がありますね。
そう、道明寺桜餅と長命寺桜餅です。
もち米がもっちり美味しい道明寺と、小麦の生地がしっとり美味しい長命寺。
私は選べないので、毎年どちらもいただきます。

春になると必ず並ぶ桜餅。
歴史は古く、江戸時代から愛され続けている和菓子です。
長命寺の門番さんが、隅田川のほとりに咲く桜の葉を用いて、1717年に作ったのが始まりです。1824年になると、77万枚もの桜の葉が使われたという記録も。
お花見の帰りに、桜餅をお土産に買って帰ることも多かったようです。

「向嶋堤ノ花并ニさくら餅 (江戸自慢三十六興)」
出典:国立国会図書館「NDLイメージバンク」(https://ndlsearch.ndl.go.jp/imagebank)

抹茶どら焼き

ふんわり生地に、抹茶とあんこの組み合わせは、最高のコラボレーションに決まっています。
普通のどら焼きでも十分美味しいのに、さらに抹茶を足してしまう贅沢。
ひとくち頬張るごとに、柔らかな食感に包まれて、ほっこりしたあんこの甘みと抹茶の香りが広がります。

江戸時代には、どら焼きは今でいうきんつばのようなものだったようです。明治初期になって、東京日本橋・梅花亭の森田清さんが初めて丸形のどら焼きを作りました。当時のどら焼きは、銅鑼の形のあんに、薄く衣を付けて皮を焼いたものでした。1914年に東京上野・うさぎやで作られた編笠焼きが、今のどら焼きにつながっています。
今では抹茶どら焼きに限らず、栗を入れたものなど、色々などら焼きを食べることができます。

うさぎやのどら焼き

かりんとう

いちご大福や金平糖などと比べると、どこか素朴な雰囲気のかりんとう。
食べ始めると、つい伸びる手が止まらなくなってしまう和菓子です。
黒糖、きなこ、生姜、胡麻と、種類が豊富なのも魅力的。

かりんとうの起源には諸説ありますが、一説には奈良時代に、小麦粉を練って揚げた「唐菓子」が中国から伝わったのがはじまりだとされています。
紀貫之が記した『土佐日記』などにも「まがり」といって、生地に飴などを混ぜて揚げた和菓子が登場します。
意外にも、1000年以上の歴史を持つお菓子だったのですね。

最中

さっくりと焼かれた皮に、ぎっしり詰まったあんこ。
あんこの味わいを目一杯楽しむことができる和菓子です。
皮の形やあんこの味など、和菓子屋さんごとに違いがよく表れるので、食べ比べにもおすすめです。

最中は、「最中の月」を略したものです。
元々は、もち米を使った生地に砂糖蜜をかけた、中秋の名月を模したお菓子でした。
それが、あんこを入れた「最中饅頭」になり、今では「饅頭」が取れて「最中」と呼ばれるようになりました。

参考文献

中山圭子『和菓子ものがたり』、新人物往来社、1993年。
岡田哲『たべもの起源事典 日本編』、筑摩書房、2013年。
青木正児『華国風味』、弘文堂、1949年。


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暦生活編集部

日本の季節を楽しむ暮らし「暦生活」。暮らしのなかにある、季節の行事や旬のものを学びながら、毎日お届けしています。日常の季節感を切り取る #暦生活写真部 での投稿も募集中。暦生活の輪を少しずつ広げていきたいと思います。

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