書籍「街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑 新分類改訂版」
身近で見かける野鳥をやさしく解説
新分類改訂版が登場
暦生活で記事を書いてくださっている柴田佳秀さんの本『街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑』。
このたび、新分類改訂版が発売になりました。
専門性が高く難しそうな分野ですが、はじめての方でもやさしく読み解ける一冊です。
新たな分類の改訂版
鳥をふくめ生物の分類は、形態を重視した方法や遺伝子分析など様々な方法で行われ、常に見直しが行われています。
日本鳥類目録は、1922年に第一版が発行。定期的に見直され、2023年に日本鳥類目録改定第8版和名・学名リストが公開されました。
この図鑑は、そのリストに準拠し最新の分類に対応した改訂版となっています。
新規掲載の種や、学名の変更も
日本鳥類目録第8版では、ヒタキ科がツグミ科とヒタキ科に分けられました。
また、37種が新規掲載され、103種の学名が変更になりました。
例えば、ツグミの亜種とされていた「ハチジョウツグミ」が種に昇格しています。
研究を重ねることで新たな発見がある生き物の世界。
手に取りやすい野鳥図鑑を持って、自然の風景を見に出かけませんか。
『街・野山・水辺で見かける野鳥図鑑』
歩いているとふいに、鳥の声が聴こえてくることがあります。
「ピーヒョロヒョロ」など珍しい声。ただ、実物をみても結局どんな鳥なのか分からず、家に帰ってモヤモヤ..。
そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。
この本は、国内で観察できる野鳥のうち330種類が掲載されています。
一般的に「図鑑」というと専門的で難しいイメージですが、この本は、初心者でも分かりやすいことが大きな特徴です。
まずページを開いてパッと目に入るのは、色鮮やかな野鳥の写真。
模様や色、かたちの特徴などが視覚的に分かりやすくなっています。
さらに野鳥を説明するコメントも、印象深い言葉で綴られています。
「ヒーヨと鳴くからヒヨドリ」
「本当は目は白くないメジロ」
「駐車場を走る白黒の鳥」
「ベレー帽をかぶっているようなシギ類」
など、声や名前、シーン、見た目から判別する切り口で話が展開されるので、おなじみの野鳥でも新たな魅力を次々と発見できます。
さらにもうひとつ大きな見所は、巻頭についている「大きさで見分けよう」のページ。イラストとともに野鳥の大きさが紹介されていますが、色々な種類の野鳥と比較ができるので「さくいん」としても活用することができます。
持ち歩ける軽さとサイズ感もうれしいポイントですね。
街歩きのおともに、バードウォッチングに。
ぜひこの野鳥図鑑を連れて、奥深き野鳥の世界を広げてみてくださいね。
著者:柴田佳秀(しばたよしひで)さんからのコメント
私は、バードウォッチング初心者の方をご案内することが多いのですが、前から使いやすい図鑑が欲しいなと思っていました。それを実現したのがこの本です。書くのに一番心がけたのが読んで面白い内容にすること。そして図鑑は外で使ってこそなので、持ち運びが苦にならない軽さにこだわりました。鳥の識別は野外で実物を見たときに分かるのが鉄則。この本がきっかけで鳥の世界を知ってもらえたら嬉しいです。
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- 著者
- 柴田佳秀
- 監修
- 樋口広芳
- 写真
- 戸塚学
- 発行所
- 日本文芸社
- ページ数
- 384ページ